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■ ベストセラーシリーズ
「すずきりつこ句集」
「すずきりつこ句集」すずきりつこ
伊勢は津の風船葛の今様や

伊勢の津を詠まれた逸品として私は推奨する。「閑吟集」の一節に現れそうな、なよりなよりとした津の風土をいきなりこの作者は何の造作なく披いて見せてくれる。写生よ、物よ、人間よ、が多彩に織り成した一巻をゆっくりと堪能したい。
             八田木枯
「柚子たわわ」うさみとしお 
「柚子たわわ」
うさみとしお 
既刊句集『櫻まじ』『楪』と、以降の
新作より300句を精選。

長谷川素逝、山口誓子、加藤かけいの
師系に連なる作者の、句歴60年の軌跡。


■俳句界叢書
「酔芙蓉」大村 照子
「酔芙蓉」
大村 照子
この度句集を編むに当たって、作者
の永年の句業をあらためて通観して、
生活や自然を静かに観照し詠う姿勢
を重ねつつ熟成し、益々詩境を深め
ているのを見る。
       岸原清行(「序」より)

■ オリジナル句集
「冬銀河」犬竹水鶏「冬銀河」
犬竹水鶏
初蝶と眼を病む母が呟きぬ

ご母堂は高齢のため視力が衰えておられる様子、しかし初蝶の飛来は、はっきりと見えた。陽光の中で飛びまわる初蝶は、それ程鮮やかな印象を与えたのである。
作者も母と共に初蝶を春の使者として、嬉しく眺めていたのであろう。
             肥田埜勝美
 
「喜憂刻々」花田春兆
「喜憂刻々」
花田春兆

障害を逆に弾機(バネ)として高く
飛翔する春兆の句は読者に烈々たる生命の火を吹き込む。

    佐高 信(経済評論家)

「峠一つ」磯 房重
「峠一つ」
磯 房重
暗きより葛西囃子や夏祓

東京は江戸の昔から何々囃子と称
されて囃子が盛んであった。葛西
に住んで江戸の面影の濃く残る夏
祓の行事を喜ぶ作者である。
               木村蕪城
「端座」熊田 妙子
「端座」
熊田妙子


ほととぎす月の横川をよぎりけり

しずかな月夜の空間を破って啼き渡っていくのは、ほととぎすだ。その声は鋭く、霊地、横川の谷の深い闇にこだまする。まるで、その鳥の魂を見るような幻想的な光景である。そんな美しい情景との出会いに、熊田さんの一途で、ひたむきな心を見る。それとともに、おおらかでナイーブな感受性が、その存在を支えていることにも注目する。
         …山本洋子

※漢字が表示できないものに関しては、別の漢字・かなを引用している場合があります。
「昭和駆けたり」小池 溢
「昭和駆けたり」
小池 溢

どの句もさりげない表現ながら著者の誠実な処世観があらわれている。この処世観は、俳句観として一句毎に結実している。その結実とは、高潔・円満そして志のみちている
『昭和駆けたり』の一句一句である。
     大牧広(「序文」より)

「椣原」茨木和生
「椣原」
茨木和生
 
私はこの人の苦笑というものを見たことがない。あるいは、あったのかも知れないが、気がつかなかった。
物事に憤慨するか、笑いとばすか、であった。もう一つは、私などには予測のつかない行動である。それが私の茨木和生さんなのである。
            秋山巳之流
※漢字が表示できないものに関しては、別の漢字・かなを引用している場合があります。
「空そして宙」鈴木ふさえ
「空そして宙」
鈴木ふさえ

くり返す助走 銀河へとぶために

瓢湖の白鳥は、小さな湖のはじからはじ
まで懸命に走っていた様な気がする。
飛ぶという事は容易なことではないのだ。
ふさえさんに取ってこの句集は第一句集
だという。なんと長い、そしてなんと
立派な助走て゜あった事か。
              岸本マチ子

「絲蜻蛉」伊藤紫都子
「絲蜻蛉」
伊藤紫都子
北アルプスの山中の泉で見たように、絲蜻蛉の、大自然の一点に羽根を休めては水を覚まし意味づけて詩によみがえらせるという、ささやかな陰影が紫都子さんの今日の詩の領域を広めてゆくことを信じて疑わない。
      -伊藤敬子(「序」より)
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いいなハイクシュウ(俳句集)
山本健吉文学賞
め~る一行詩

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