西村麒麟『鴨』のご紹介です。
第七回北斗賞受賞!
<鴨流れ次の一羽もまたゆるく>
『鴨』は『鶉』に続く第二句集です。
我儘な僕を見守って下さっている皆様に感謝申し上げます。
(「あとがき」より)
石田波郷新人賞を始めとし、三十四歳にして数々の受賞歴を持つ西村麒麟。俳壇待望の第二句集、ついに刊行――
●自選十句● <侍の格好でする鏡割> <烏の巣けふは烏がゐたりけり> <灯を提げて人美しき祭かな> <禁酒して詰まらぬ人として端居> <柄の長き奈良の団扇を秋にまた> <鴨流れ次の一羽もまたゆるく> <マンゴーに喜び月に唄ひけり> <少しづつ人を愛する金魚かな> <何の鮨あるか見てゐる生身魂> <金沢の見るべきは見て燗熱し>