
2012 年 04 月刊行書籍

【 イカロス選書 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 復興
- 著 者 /
- 五十嵐哲也
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
復興を称へて長き御慶かな
近々生田神社に私の句碑が建つ予定、東日本大震災・大津波から早く起ち直って欲しいとの思いをこめて句集名を『復興』とした。 私はこれまで虚子の説く「平明にして余韻のある句」、子規の提唱した「写生」を大切にして句を作り続けてきた。これからも作り続けるつもりである。
(「あとがき」より)

【 イカロス選書 】価 格 / 2,857円(税抜き)
- 句 集 /
- 花彦
- 著 者 /
- 山下美典
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
風なくて落花に自由ありにけり
昭和62年に初句集『海彦』を刊行した折、ある人が「次は『山彦』ですか」と言われました。私は「『山彦』」を出す時は私の作句が終る時です。」と答えたものです。今度で第七句集となるこの句集の名を『花彦』「と名付ける事にしました
(「あとがき』より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 形見着びより
- 著 者 /
- 池田榮子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
平方根開くや長き夜の静寂
掲句は本句集の眼目となる作品である。 「平方根」と言う俳句には全く不向きな文言を操って、情感のある作品に仕上げる技は、昨日今日の俳人には至難と言える。
加藤房子

【 オリジナル句集 】価 格 / 952円(税抜き)
- 句集 /
- 稲雀
- 著 者 /
- 福田啓一
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
稲雀数へきれぬを力とす
稲雀そのものをとらえて、その景趣を単一に表現、晴れ晴れとした句にしている。 邪気のない風趣が愛しまれる。
落合水尾(「序」より)

【 その他 】価 格 / 私家版
- 句画集 /
- 花万朶
- 著 者 /
- 有野昭子
- 判 型 /
- A5判上製・カバー装
四季の移ろいを大切に、十七文字の中に自分の想いをこめ、人さまにも分かっていただくという、俳句は一座建立の世界です。句を作ろうと思い、考え始めるとなかなか句が出来ない、辛い時が度々あります。歳時記には、名句がたくさんあります。自然に対して素直に向き合いなさいと言われても、句は浮かばないのです。しかし、思案しているうちに、ふと出てくるのです。句を思案中は、日頃の生活上の苦しみは一切出てきません。俳句を作るために考えている時は、いわば倖せなひと時なのです。俳句を作る時は、更に倖せな人生をいきられると言っても過言ではありません。

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 星の指輪
- 著 者 /
- 福田洽子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
今生は予約に満ちて星月夜
この「予約」はさぞ明るい未来にみちた予約であると思う。 これかたも心弾む予約を星の指輪にして進んで行くと確信している。 「星の指輪」をしっかりと指にかざりながらである。
大牧広(「序」より)

【 俳句界叢書 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 山恋
- 著 者 /
- いわたたけし
- 判 型 /
- 四六判上製・函入り
山恋の山に鷹の巣まだあるか
句集は作者を曝け出すというが、歴史研究者の見識に裏打ちされた、正義感溢れる朴訥な山男の生き様がよく表れた句集に仕上がっている。
西谷剛周(「序」より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 青岬
- 著 者 /
- 田村和彦
- 判 型 /
- 四六判上製・函入り
紀の国は潮騒の国青岬
青岬に立っていると潮騒が大きな音を立てて押し寄せて来て激しく岬にぶつかってくる。 まさに紀の国は潮騒の国である。 言い得て妙。
塩川雄三(「序」より)

【 200句精選シリーズ 】価 格 / 1,905円(税抜き)
- 句 集 /
- 祭太鼓
- 著 者 /
- 中山くに子
- 判 型 /
- 四六判並製・カバー装
港町祭太鼓の踊り打ち
句集の標題の『祭太鼓』は右の句から採った。港町石巻の活力溢れるさまが具体的な景を介して描かれた句であり、同時に被災地が再びこの活気を取り返して欲しいという願いと、くに子さんの心の被災の傷が早く軽くなって華やいでもらいたいとの祈念を籠めてのことである。
柏原眠雨

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 枳殻の棘
- 著 者 /
- 岡崎光魚
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
彼は容易に万年筆を手帖に当てない。黙々と歩く。吉野でも尾根の径を斜に谷へ向けて下りつつ歩いていた。志摩でも波のそばを眩しそうにしながら歩いていた。 光魚は手帖だけは掴んでいるが何か対象になるものが落ちていないかという顔はしない。真摯だがはりつめていない。刻々に詩をたくわえながら然し直ぐそれを捨てながら歩いている。いい歩き方だ。
〈『薔薇未明』序文より〉

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 初鏡
- 著 者 /
- 渡辺時子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
いつの間に夫の顔ある初鏡
夫婦の楽しいやり取りが俳句となって残る、残すことができたということを素直に喜びたい。 『初鏡』はまぎれもなくご主人との二人三脚の句集である。立派な句集ができたと、胸を張ってご主人に報告できることだろう。
山本一歩(「序」より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 花楝
- 著 者 /
- 榎本ふじえ
- 判 型 /
- 四六判上製・函入り
文覚に緑の家系花楝
榎本ふじえさんは、文覚上人を先祖とする家系(旧姓遠藤)の育ちであるという。そして、そのことをひそかに誇りに思っているのであろう。初夏のころに淡紫色の小さな花をひらく楝の花はつつましやかな日本の女性によく似合う。句集の題名とするにふさわしい風格をそなえた一句である。
姜琪東

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 有明の月
- 著 者 /
- 伊藤律子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
有明や虫の息で呼ぶ救急車
「有明の月」に至るまでの様々の俳句は、律子さんの人生そのものだったのでしょう。子供も無い、独り身の律子さんにとって、俳句は人生の道連れであり、優しく包んでくれるものであったのです。作句は律子さんの生きてゆく道に曙光を射し込み、前途に光明を与えるものだったのでしょう。この事を私は大変嬉しく思います。
松村多美

【 平成俳人群像 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 銀漢
- 著 者 /
- 佐保光俊
- 判 型 /
- 菊判上製・カバー装
深酒の夕べの店や春の雨
俳句を始めて5年余。「雉」には、先師、林徹先生の逝去直前に入会したが、本句集はいわば、航海の緒に就いたばかりの初々しい船出の標旗ともいえる。しかし、「雉」による手堅い写生と即物具象表現に徹底的に打ち込み、数多の作品から選りすぐった五年間の成果で、馥郁と匂う果実といってもいい。
田島和生(「序」より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 私家版
- 句 集 /
- 暁闇
- 著 者 /
- 植田郁一
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
暁闇農夫牛馬覚まさず田を覚ましに
この人の俳句には、なんといっても庶民の味がある。庶民とは何か、などと難しい質問は止めてもらいたい。この言葉に積もっている、それこそ語感というやつを、この人の熟してきた俳句から味得して欲しい。
金子兜太

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