
2018 年 12 月刊行書籍

【 オリジナル句集 】価 格 / 私家版
- 句集 /
- 台地
- 著 者 /
- 小池たまき
- 判 型 /
- 四六判並製/カバー装
底紅やまた一日を新しく
彼女は、俳句の細かい約束ごとなどを教室で学び、今がいちばん面白い時期にさしかかっているのかもしれない。「自分の生きた証としての小さな爪痕を、自分のことばで遺しておきたい」と、ひそやかに思いはじめ、新たなスタートに立った。
石 寒太

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,500円(税抜き)
- 句集 /
- 分度器
- 著 者 /
- 井原美鳥
- 判 型 /
- 四六判並製/カバー装
大いなる分度器鳥の渡りかな
分度器から鳥の渡りへと発想の飛躍が鮮麗で素晴らしい。長い距離を迷うことなく目的地まで辿りつくことが出来るのは、鳥たちに体内時計と磁気を感知する能力が備わっているからだ。鳥たちの体内には分度器のようなメカニックが組み込まれているのかも知れない。
能村研三

【 オリジナル句集 】価 格 / 私家版
- 句集 /
- 空Ⅱ
- 著 者 /
- 高田昭子
- 判 型 /
- A5判上製/カバー装
初音待つ空ひろくあり碧くあり
いつしか、私が空を見上げているのではなく、空が私を見ていてくれると思っている自分に気づきました。一日として同じ空はありません。九月に米寿を迎えたことを機に、日記代わりの拙句を取り出して、再び『空Ⅱ』として編むことに踏み切りました。
「あとがき」より

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句集 /
- 若狭井
- 著 者 /
- 岡田和子
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
若狭井の水音闇の底ひより
和子さんの自然の景に向けるまなざしはいつも真っ直ぐでいささかの迷いもなく、比喩の見事さも感じられて、自分の詩境を切り開いて行く様子が句にも見えてきました。
古賀雪江「序」より

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,880円(税抜き)
- 句集 /
- 花の七曜
- 著 者 /
- 野見山ひふみ
- 判 型 /
- 四六判上製/函入り
咲いて散る花の七曜風邪心地
朱鳥亡き後に主宰を継承し、平成二十七年までの七十年近い歳月を、俳句一筋、「菜殻火」一筋に生きてまいりました。その間俳人として主宰として大過なくすごすことが出来ましたのも、偏に「菜殻火」と私を支え続けてくださった皆さまのお力のたまものと感謝しております。
「あとがき」より

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句集 /
- もう恋し
- 著 者 /
- 佐保田乃布
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
柳絮とぶ別れて来ればもう恋し
俳人として真正面から俳句に向き合う歳月だった。技は沈潜して目立たず、淡々とした言い回しの中に豊かで深い味わいが感じられる。ここまで到達した乃布俳句は、この先どこに向かうのだろうか。
安部元気
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【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句文集 /
- 花氷
- 著 者 /
- 吉田萌
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
花氷思はれ人になれと言ふ
フレッシュな詩的表現とシャープでナイーブな言語感覚。真剣な自己に徹した投影は斬新で、句と文集とに独自の生彩を放った。詩的な美。清新。
落合水尾

【 女性俳人精華 】価 格 / 2,476円(税抜き)
- 句 集 /
- 波の戯れ
- 著 者 /
- 後藤淑子
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
マイセンの「波の戯れ」巴里祭
作風は誇張や故意の演出がなく平明である。しかしながら、それは単なる平明ということではなく、軽妙なタッチの明るさであったり、人を飽きさせない滋味であったりし、歩んできた生き方に裏打ちされている。
花谷清

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- ゑのころ草
- 著 者 /
- 野崎高子
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
ゑのころ草もう穂を出して風知って
高子さんの俳句を鑑賞するに当たり、避けることの出来ないことがある。それは、何秒のご子息の看病のご苦労である。自宅で面倒をみることもままならず、施設での介護が必要になり、生活面では自由を得る代わりに他人には解らぬ心的な負担を抱えることになる。最愛のご夫君亡きあと、独りでの生活に精神的苦痛は重くのしかかってくることになる。お子さんを詠まれた句は、全編にわたっている。
原田要三

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 綿虫
- 著 者 /
- 石田美保子
- 判 型 /
- 四六判上製/カバー装
うわんうわんと綿虫とんで通行止
句集『綿虫』は、象徴詩、ユーモア句、映画的手法、生活実感のある「つぶやき」等、実に多彩な表情を持つ作品集である。跋文を書き連ねていると、批評とは、畢竟、鑑賞者自身の人生抽斗を開けて書くという行為に過ぎない。また、俳句作家の作品も詩境も成熟する文芸であることを、今回の句集『綿虫』を通して確認する作業であった。
角川春樹

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