川越歌澄 句集『雲の峰』のご紹介です。
第一回北斗賞受賞作品!
<この道でいいと云はれて雲の峰>
このたび、思いがけない形で句集を刊行して頂けることとなった。
俳句を始めた十七歳の頃から昨年までの百五十句。こんなものかなと思う反面、こんなことを言いたかったんじゃないのにという思いもあるが、あえて形を整えることをしなかった。これまでの自分を送り出し、空っぽになって、もう少し俳句と共に歩いてみようと思う。
(「あとがき」より)
●自選十句● <亀が鳴くきのふ満月だつたから> <この奥に椿があると思ふ闇> <春うれひドーナツの穴永遠に> <髪洗ふミケランジェロも左利き> <何となく嬉しき時の豆ごはん> <この道でいいと云はれて雲の峰> <光あれ空あれそして梨がある> <どこからが空なんだらう虫しぐれ> <短日や志村喬の目が笑ふ> <着ぶくれてやさしき町を通りけり>
出版年月 | 2011年5月 |
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ISBNコード | 978-4-86173-203-4 |
税抜価格 | 1714円 |
頁数・縦 | 104P 19cm |