11月, 2008 - 文學の森

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翡翠

倫子俳句は年々若返り、以前の客観写生だけでなく、より自由に闊達に大きくなってきている。写生に情を通わせるとともに、ユーモア・諧謔味をも加えて、実に豊かになった。 原田 暹

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作者は実によく旅をされている。奥の細道はもちろんのこと、学生時代からの興味の延長か、古典への関心からか、史跡への旅が多い。古代の神話などにも関心がある。現代を歩きながらも、そこに古人の思いをしずかに引き寄せ、風土の息づか […]

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幽(ゆう)

良き諸先輩、暖かい同志に恵まれ支えられてこその今日があると思うと切ない思いが胸にこみあげてくる。「継続は力なり」と言うが、よくぞここまで続けてこられたものだとわれながら呆れもし感心もしている。「たかが俳句、されど俳句」と […]

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米寿独歩

この句集を『米寿独歩』としたのは、目に見えない協力があったればこそ、有難いという気持とこれからも、自分の意志のとおりに歩いて行きたいとの願いを込めたものである。 (「あとがき」より)

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加藤邪呑が イメージする世界は 青色に覆われていて、 ピュアな 詩精神を形作る。 そこには こころのふるさとが 漂っている。 京武久美

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夜の虹

調べてみると、「自鳴鐘」の昭和二十九年の掲載された一句である。私が丁度俳句を始めた十歳の年に当たる。十歳の頭に沁み込んだ一句、殊に「彼は食堂庫へ行く人種」というフレーズと、一句の持つ苦さが、今もって「夜虹」という作家の名 […]

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絵臘燭

「水明」入会当初から、素材に対する取組姿勢が真っ直ぐであり、曲った角度からものを見ない。焦点をはっきりと捉え、景が見えている句が多い。 星野光二(「序」より)

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潮流

句集『潮流』に満ち満ちているものは生あるものへ向けられた祈りである。集中の句からは静かに燃やすいのちの火の美しいゆらめきが見えてくる。聖書を全てのよりどころとして生きるこの人にとって詠うことは祈りに同じなのであろう。 向 […]

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花野

律子さんは忠実に虚子・青畝師の説かれた道を迷うことなく歩まれ、実感を具体的に表現する方法を会得されている。 小路紫峽

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鶴飛来

この句の「枕を高く眠りけり」は吟行会のお世話をする地元の人としての感慨である。吟行会を主催することがなければこの句は生れない訳である。作者にとっては又と作り得ない記念すべき句である。 松崎鉄之介(「序」より)

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