10月, 2012 - 文學の森

  • HOME
  • 10月, 2012 - 文學の森

野仏

たけし俳句は、まさに本道を行く俳句であり、読み進むにしたがって、たけし俳句と読者が自然に一体化するうれしい句集である。ほどよい俳味はたけしさん自身の天性のものであり、その温かさは周囲の人々にも幸せをたっぷり振りまいている […]

MORE

狩野川

初校を手許に置いていると、摩訶不思議なことに、卒寿のこの身に狩野川の瀬音が立ち上がってくる。狩野川は伊豆の国の「母なる川」、天城山を水源として北流し、霊峰富士を映しながら水深日本一の駿河湾を蘇らせている。その川の水で産湯 […]

MORE

春星

本集は、第五句集『夕薄暑』刊行の平成十七年以降の作品約千二百句の中から抄出した。 創刊以来二十餘年を閲する「飛騨」代表として、決して派手な立ち回りはせず、着實に飛騨の土地に根ざした俳句の向上に獻身できる日が一日も長かれと […]

MORE

祈り

知ちゃんにとって俳句は祈りなのかもしれない。素直な所がちっとも変らない。頑張ろうね。いつだって何処にだって陽の当る道はあるのだから。 岸本マチ子

MORE

造花

『心盡』に続く第二句集である。 俳句は、平明な言葉で心に響く俳句を作りたいと考えている。 そして人間的な生命感の俳句により、人生に触れたいと願っている。 (「あとがき」より)

MORE

大都会

実にあって虚。 虚にあって実。 現世のうねりの中で、刻一刻と紡がれてきた出会い、そして別れ…。 『大都会』の一句一句に、無垢の含羞が寄り添う。悠々たる風懐が広がる。 上谷昌憲

MORE

歳旦

集中、音への関心の高さを改めて思い出している。作者の音感に関係があるのかも知れないが、音という一つの具体的なものをいつも把握しようとする態度はたいへん俳句的である。 豊田都峰(「序」より)

MORE

岐路

この作品の「愉しけれ」という言葉に、私は氏の余裕を感じる。それは氏に限らず、氏と同年齢辺りのものの意識かもしれない。「岐路」に出会ったらそれをたのしめばいいのだ。そして気ままに心の向くままに進めば決して間違いあるまい。俳 […]

MORE

今年竹

句集を編むに至ったのは、今年二月にダイヤモンド婚とも言われている結婚六十周年を迎え、その自祝の意に依るものであった。これからも、今まで見えなかったものを探りながら更なるものを手掛けてみたい。 (「あとがき」より)

MORE