2014/05/04 菜の花明り この句集は信行さんの生きてきた証です。でもそれだけではありません。信行さん、幸子さん夫婦の生きてきた愛情の証、家族の愛情の証でもあるのです。この句では「妻よ」と率直に喜びを分かち合う仲の良さに、うらやましくなるくらいです […] MORE
2014/05/04 信濃俳句通信 九十歳で芽が出た詩人の柴田トヨさん、百歳で世間をにぎわせたきんさん・ぎんさんがいました。もしかして私たちの仲間からゴールドの芽を出される方がいるかもしれません。まだまだ夢は広がります。こうして三五〇号に参加してくださった […] MORE
2014/05/04 桃の花 千百五十句からの選句だったが、これほどに心躍りをして選んだのも珍しい。とにかく全てと言ってよいくらいに、香江涼子さんの句が明るいのである。右の句など、柚子風呂でのふたりのあっけらかんとした会話が、笑い声が聞こえてくる。 […] MORE
2014/05/04 夏百日 この決定的作品をならしめたのは、大門美智子さんの環境と、そこに生きてこられた中に生じた情念によるものであろう。種を蒔き育て収穫する、そして得た。生きている菠薐草にご自身を見ているのであろう。「根は紅し」は金輪際のご自身な […] MORE
2014/05/04 石の眼 これからは。はっきりはしない自分の中で変わっていったものは何か、時間をかけて考えていきたいと思います。俳句が、やがて応えてくれるような気がします。 (「あとがき」より) MORE
2014/05/04 少年 氏は剣詩舞の名手であり、それは実に凛々しい。「白虎隊」を踊ったときだと覚えているが、表情が少年のように思えたことがある。句集名を『少年』としたのも、そうしたイメージを大切にしてのことである。 今瀬剛一 MORE
2014/05/04 バカラのグラス 「海は荒海向こうは佐渡よ」 北原白秋の詩『砂山』は、新潟市寄居浜のもの。それに続く関屋浜から佐渡島が手の届きそうなところに、夕日に染まった島が海に浮かぶ。ざわめく日本海の荒波。作者の乾杯の歌に、バカラのガラスがきらりと。 […] MORE