8月, 2014 - 文學の森

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風花

紀子様の句の魅力は、句にある詩趣ではないだろうか。選び抜かれた詩の言葉が鏤められているのである。この句集は全てがその「詩」に満ちていると言わざるを得ないだろう。 稲畑廣太郎

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水のやうに

淑子さんには白が似合います。 銀色(しろがねいろ)とも思います。 昭和という激動の世を、慎ましやかに歩まれた日々に、深い共感と親しみを覚えました。 德田千鶴子

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薔薇の香

句歴を重ねても俳句に慣れきった姿勢には決してならない。そして自在な発送を以て情感のある俳句へと繋げる敏感な感性が貞子さんの強みかと思います。 息子の武嗣さんとは、いつも揃って句会に出席して、親子で同じように歩き、同じもの […]

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蜑の四季

竹林の中の道をゆく遍路、数人の場合もあるが、この句は一人であろう。遍路の白装束を感覚的に光として把握した技巧は優れている。その光の中に竹の落葉が静かに舞っている。前句についてはこの様な情景が想像される。非常に美しい句であ […]

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蝶の横貌

顔と横顔は、わずかな視覚のずれにもかかわらず陰陽の差となるから面白い。 もちろん顔は陽で横顔は陰なのだが、人はなぜかその陰の横顔に惹かれるのである。 岩淵喜代子

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生無尽

近年、おさむさんの句は、俳味が濃くなり、渋い滑稽な句もまじるようになってきた。よく醸された古酒のような味わいだ。 辻 桃子

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新俳人探訪

本書で取り上げた俳人は、「ホトトギス」の重鎮から左翼系の運動家だと思われていた夭折の俳論家まで、幅が広く変化に富んでいる。しかし、その作品と人物はどれもが筆者にとってこよなく興味を惹かれるものであり、俳句愛好の読者にとっ […]

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