2015/03/03 紅薔薇 『紅薔薇』は異色の句集である。どこが変わっているかというと、この句集は、初めから終わりまで、看取りの句で埋めつくされているのである。まず、実母の看取り、次いで義母の看取り、そしてご主人の看取りと、続けざまに三人の人を介護 […] MORE
2015/03/03 花野に 人間に「あの世」があるとは信じませんが、日本や外国の宗教の一部に「花野」と死後の関係の書物も有ります。掲句は、あの世の妻をはじめ大勢の先輩、同僚に捧げる意味も含めました。 「あとがき」より MORE
2015/03/03 続 松の尾 三年ほど前、松尾大社の宝物館に保管されていた十七体の神像が公開された。平安後期作と銘文が残る。神像として大変古いものとされ貴重な存在である。高さ一尺ほどで、虫喰いにかろうじて形ばかりのお姿のもあるが、神様というより翁媼の […] MORE
2015/03/03 回流 この作品を最後に置いたのは、第一句集『花菜風』からの風の流れを感じたからである。「自分の目で見、自分の言葉、すなわちわかりやすい自分の言葉で俳句を作りたい。そして、感性を大切にしたい」第一句集に告白している言葉が今回も確 […] MORE
2015/03/03 殻いろいろ この句は「生」を、烈々とではないが穏やかに詠っている。この「穏やかさ」に反って詠まれた対象が鮮烈に迫っている。それは俳歴にもあるが、天性の詩質からくるものであろう。 水内慶太 MORE
2015/03/03 木綿の女 自然界からいただいた力を取り入れ、感謝の息をふっと吐くとき、嘘と違った虚の私の内奥の美学が、体温のある十七音に結晶してくると思いました。そこへ、ふと漏らされた姜琪東氏のひとこと「木綿は何回でも洗いが利くからね・・・」思わ […] MORE
2015/03/03 公渕 句集名は、生れ故郷の香川県高松市にある公渕池より『公渕』と名付けました。現在は大橋晄主宰の「花鳥諷詠・主客合一の写生」をモットーに、充実した、また愉しい俳句生活を送っております。 「あとがき」より MORE