3月, 2015 - 文學の森

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風鈴

秋葉さんの素直で優しいお人柄が、この句に表れており、それはこの句集全体にも通じるものです。多くの句の中から精選された成果が、この『風鈴』に結実しました。 栁下惇夫

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紅薔薇

『紅薔薇』は異色の句集である。どこが変わっているかというと、この句集は、初めから終わりまで、看取りの句で埋めつくされているのである。まず、実母の看取り、次いで義母の看取り、そしてご主人の看取りと、続けざまに三人の人を介護 […]

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花野に

人間に「あの世」があるとは信じませんが、日本や外国の宗教の一部に「花野」と死後の関係の書物も有ります。掲句は、あの世の妻をはじめ大勢の先輩、同僚に捧げる意味も含めました。 「あとがき」より

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続 松の尾

三年ほど前、松尾大社の宝物館に保管されていた十七体の神像が公開された。平安後期作と銘文が残る。神像として大変古いものとされ貴重な存在である。高さ一尺ほどで、虫喰いにかろうじて形ばかりのお姿のもあるが、神様というより翁媼の […]

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回流

この作品を最後に置いたのは、第一句集『花菜風』からの風の流れを感じたからである。「自分の目で見、自分の言葉、すなわちわかりやすい自分の言葉で俳句を作りたい。そして、感性を大切にしたい」第一句集に告白している言葉が今回も確 […]

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殻いろいろ

この句は「生」を、烈々とではないが穏やかに詠っている。この「穏やかさ」に反って詠まれた対象が鮮烈に迫っている。それは俳歴にもあるが、天性の詩質からくるものであろう。 水内慶太

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木綿の女

自然界からいただいた力を取り入れ、感謝の息をふっと吐くとき、嘘と違った虚の私の内奥の美学が、体温のある十七音に結晶してくると思いました。そこへ、ふと漏らされた姜琪東氏のひとこと「木綿は何回でも洗いが利くからね・・・」思わ […]

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公渕

句集名は、生れ故郷の香川県高松市にある公渕池より『公渕』と名付けました。現在は大橋晄主宰の「花鳥諷詠・主客合一の写生」をモットーに、充実した、また愉しい俳句生活を送っております。 「あとがき」より

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