5月, 2015 - 文學の森

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風に吹かれて

秋風に押されるようにしてやって来た海。忘れたいこととは何であろうか。それは他人に話すことではなく、身の底を打ってくる波をひたすら見つめ、己に問うて解決してゆくばかり。 清水道子

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「暫」は歌舞伎十八番の一つで、荒事(あらごと)の代表的な演目である。その「暫」を踏まえて、「冬」の厳しい寒さを両手で押し返す、と言ったところが一句の眼目である。あえて言えば、深田氏の人生観を看取する。病気や多忙に負けず、 […]

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「堺花野会」の俳句会は吟行地に恵まれて会員も増えこそすれ減らず頼もしい句会。吟行は句作上達に役立ち句仲間の親睦にかかせない。 五十嵐哲也

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赤の鼓動

日記を綴るように毎日「俳句スケッチブック」なるものにメモをしています。これからはゆっくりと作句して行きたいと思います。 日記を綴るように毎日「俳句スケッチブック」なるものにメモをしています。これからはゆっくりと作句して行 […]

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獺の祭

誰の遺品とも書いてはいない。しかし三苫知夫の一句として読む時、ひとり居となった玄関に、妻がよく履いていた靴、外出に履いていた靴、祝い事の時に履いていた靴、未だ箱に入ったままであった靴・・・が、思い出と共に鮮やかな存在感を […]

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遠蔵王

れい子さんの句は気負いのない平明な写生句である。物をしっかり捉えて、物の持つ力や物同士の関わり合いに生じる働きに、感興を委ねる作風である。素直に対象と向き合う態度が、読み手の側に作者の心情を真っ直ぐ伝えてくれて気持が良い […]

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従心

河野薫は貴種である。父は河野南畦、母は河野多希女。共に俳人夫妻として名高い。その衣鉢を継ぎ、現代俳句を担う「あざみ」誌の三代目主宰となった。加えて慶大俳句時代先輩柿本憲吉の薫陶を受けている。俳句の心に抒情を唱え、学生運動 […]

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初舞

俳句はリズム、俳句は呟き、俳句は発見、俳句は省略、俳句は言い切り、俳句は季語、俳句は詩、俳句は人となりです。私は私でしかありません。故に、これからも私は私のリズムで、私の呟きで俳句に向き合っていくしかないのです。平凡な暮 […]

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残り火

まだまだ初心者のつもりでいた私も、いつのまにか傘寿を迎える歳になった。ポエジーを大切に、自分なりの叙情の世界を作り上げたいという私の思いをこめた第二句集である。 「あとがき」より

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