3月, 2016 - 文學の森

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枯野まで

佐藤小枝さんは理知的で感性豊かな人である。俳句には理知的な詩情が溢れており、発想の飛躍、ユーモアが方々にちりばめられていて、読んでいて楽しい。小枝さんは故橋本風車さん(「春光」主選)に俳句の手ほどきを受けた。師山口青邨門 […]

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風雅永遠

移りゆく四季の景物に触発される感動を、名句・秀句、さらには和歌をも引きながら優しく語り、時にはみずからの俳句人生を顧みる。まさに「詩は志なり」(『説文』)であり、俳句がすなわちその志を盛る器なのであろう。 久保田淳

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丘の校舎

健吉さんは長い教職員生活であったので、校舎への思い入れは非常に深いものがある。並行して俳句関係の要職に終始され、一日も休まずに俳句を作り続けてこられたことに敬服する。卒寿を感じさせない若々しく瑞々しい格調の高い俳句に心打 […]

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出羽句信抄

阿部宗一郎氏の作品群は、風土に根差しながらも、心はつねに漂泊している。情は大地に、詩は大空に――。それが彼の持つ詩魂ではないか。 林 誠司

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百日紅

小恵子さんの音楽の才能は天与のものではあるけれども、それを磨くひた向きな努力が、地域の人達の信頼を得たのではないかと思われるのである。混声合唱団「しおかぜ」が今尚続けられている事でも解る。そんな小恵子さんではあるけれども […]

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尺蠖

句集名の『尺蠖』は初学の頃の重次選に入った思い出深い句からとった。ここまで歳を重ねてきたが、これからも尺蠖の如く一歩ずつゆっくりと歩んで行きたいものだ。 「あとがき」より

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洗心

玲子さんの唯今の居住まいが際やかに具現されている、とみた。山口誓子に対する句などは、先師に寄せる畏敬の念、未だ冷めやらずの具現で、〝師弟は三世〟の実践そのものである。 島村 正

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おやぢ

この数年、酔雲さんは私と最も多くの俳席を共にしている。この第二句文集は、そんなこともあり私にとってなつかしいものになりそうである。どのような実と虚を打ち出せているか、興味が尽きない。また本集には丈草についての随想も併せて […]

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一輪草

句を拾う為わざわざ外へ出掛けなくても、日常の茶飯事を事もなく詩にする佐竹さんの魔法は、二句一章の取り合せの妙と季語の選択の巧みさにある。自身に衰えを感じたなら後ろを振り返って詠うのではなく、前向きな一歩を詠う方が快いに違 […]

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「狩」の支部的存在の結社「朱雀」へ投句した句で平成二十二年頃より平成二十六年までの句のうち三五〇句をまとめてみました。私の「朱雀」での活動の一つが「櫟」句会でしたので、句集名を『櫟』といたしました。 (「あとがき」より)

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