4月, 2016 - 文學の森

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鱗雲

竹内さんのお住まいは焼津市にあり、地元の港の自然諷詠の作品を抽出した。折々眺めている爽やかな港の自然観照の完成度が高く、情景の空間を雄渾に詠い上げている。(「序」より) 鳥井保和

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絶対純度100%

人生の軌跡をここに残したいと考え、今まで書き留めた中から選んで一つの総合誌集として出すことにしました。人生を限られた時間と思い、少しの魂はここに入っているだろうかと自問しながら……。 (「あとがき」から)

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青春を賭けた俳句人生。その魅力がこの一書に光る。埼玉文芸賞受賞、俳人協会新人賞受賞、すでに実力を誇る。師を語る、母を語る、友を語る、そして自らを語る洞察の深さひたすらさには敬服する。殊に「浮野」主宰・落合水尾の主張してや […]

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柳の芽

この句にある静かさと懐かしさが、作者、大西登美子さんを語っているように思える。 佐藤麻績

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海に立つ虹

私は何よりも俳句を楽しむことを大切に考えている。芸術の存在意義は人の心を豊かにすることにある。俳句を作る人間は当然、心豊かにならねばならぬ。そのためには楽しいということが不可欠なのだ。そして、事実、俳句は楽しい。師を持た […]

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ひこばえ

戦前、北満に生まれ家を九回、小学校を五回転々とした風の又三郎は内地へと帰郷した。厳寒の雪に埋もれ芽の出せない寡黙な草は、短歌・俳句を捨てず命を繋ぎ半世紀を越した。 「あとがき」より

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白露

一句にそれとなく自分の《白寿》の幸を〈白露〉の言葉に秘して重ね、また、師である私の名前、〈薫〉の字を、さり気なく入れ、詠い込んでいる。そして、更に、才能溢れる繊細な感性、艶、重厚な句風、描写の佳句に、誰もが強く胸打たれ、 […]

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大きな地球儀

作品は平明にして味わい深い。これは純粋な気持ちで対象を捉え、作為の片鱗も挟まない故であろう。九十歳のしげみさんは、句友と四国遍路の接待を通じて親交を深め、皆に信頼されてきた優しいお人柄である。 石垣青葙子

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釣魚曼陀羅

魚の体温は基本的に周りの水温とほぼ同じで、その水温が変動するとそれに応じて体温も変化すると言われる。気温が下がれば海水も暖かく感じるものではあるが、釣れた魚に温かみを感じたところに海の厳しい寒さが伝わってくる。 坂元正一 […]

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