8月, 2016 - 文學の森

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落し水

昇風さんは、六十代の坂をのぼりつめる段階で俳句にめぐりあった。平成二十八年に古希になるのを記念し、句文集を出すことになる。『落し水』とは落合水尾にかなう句集名である。この句を見ても、叙情には気負うばかりではない、品のよさ […]

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私の俳句入門

芭蕉・蕪村・一茶・から子規・虚子まで、近年では山田弘子の名句の鑑賞を通して、読者とともに俳句の本質を探る。芭蕉の紀行文を、他の登場人物の目でやさしく伝える新ジャンル「俳諧小説」を併せて収録。

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穂波

穂波川という名をもつ故郷の川の写生句である。「去年今年」という季題によって、作者の思いは、目の前の川の景を超えて、これまでの家族の月日、故郷の月日を回顧する。 松永唯道

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花守の影

ヨーロッパの郊外であれば玄関に飾られたルオーの復製画、美術館であればルオーの小品が思い浮かぶ。「映像の復元力」の効いた、それでいて新鮮な一行詩。「リラ冷」の季語が効き、一行詩そのものが絵画の世界。いわばルオーの絵が画中画 […]

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蛍火

晴子さんは、ことに師阿波野青畝の教えを守って写生の道をひたすらに歩んできた作家である。句のよろしさは、これまで学んで来たことを大切にしながら、絶えず前を向いて進んでいるところにある。なによりもことごとくの句が現場に足を運 […]

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竹の閂

塚本さんが「方円」に入会されたのが平成二〇年四月で、俳歴は決して長いとは言えないし、むしろ遅い出発であったと言ってよい。句集を出したいとお話があり選句をさせて戴いたが胸に迫る句、冷静な句、知的な句、情緒豊かな句に会って感 […]

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遠き日

志摩さんには、的確に対象を?み取る感受性と、それを効果的に表現する言語感覚がある。これある限り、志摩さんの俳句の世界はますます広がっていくだろう。 大輪靖広

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日本の文化・文学を「貫道するものは一なり」とはいったい何か?なぜ人麻呂は歌の神、芭蕉は俳諧の神になったのか?なぜ芭蕉は荘子を尊敬し、そして何を学んだのか?日本の仏教は釈迦の教えなのか?イエス・キリストは神なのか人なのか? […]

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酔芙蓉

言葉の斡旋の巧みさ、緻密さは国文学科出身ということから頷けることです。また、初学当初から格調の正しさと抑制された詩情が感じられること、そして俳句の立て付けの良さが思われます。どの句からもすが女さんの姿の確かさが予見出来る […]

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