12月, 2016 - 文學の森

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國原

シルクロードや雲南・インドなど渡航経験豊かな著者が日本はもとより海外の國原へも思いを寄せて詠む。

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梛の実

熊野中辺路の川湯温泉で「鶴」関西支部の鍛錬会が開かれた。星野麥丘人ご夫妻も一緒であった。三宝柑の味が忘れられない。帰路は新宮に出て熊野速玉大社に詣でた。境内に大きな梛の木があったのを覚えている。私はまり子さんのこの句に出 […]

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雲南の凍星

前句は雲南の棚田への神の降臨、後句は平和をのぞむ未来の子ども、二句とも葉さんらしいやさしい眼差しがよく伝わってくる。 宇多喜代子

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土魂

一般的に第二句集以後は自選が原則とのことから登載の句々についてももっと佳什がありはしなかったかとの戸惑いはあったが、あくまでも自分の嗜好に基づき自選した。時代の流れと共に高齢化し人生の最晩年を迎えるに当り、ここに愚直な人 […]

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道をしへ

金剛峯寺の境内を飛ぶ斑猫 の動きを見ていると、他のものとは違って一メートル足らずごとに止まることに気付いた。私はその動きに、衆生に対する仏の導きの有り様そのものを見た。これが句集名の由来である。指導者として、一歩先を行き […]

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春の泥

お二人は手をたずさえ議論を交わしながら、目の前の自然を眺め、そこに織りなす人間模様を見つめて、そこから自己の感動や想いを的確に五・七・五に抜き取って詠みあげておられる。 吉川千丘

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稲架日和

彼女の住まう厚木市の郊外は、言わば相模野の中央部に位置し、緑ゆたかな田園地帯でもある。自然詠を基調とする「春野」の誌風からの影響も否定できないのだが、「稲架日和」は、夕子さんにとっては、同時に日常身辺の卑近な景でもあった […]

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夏木

句集名『夏木』は、まだ老いてはならぬと息子・誠が発案、私も娘の子・菜津紀という孫の名と訓みが同じで、シンプルさがいいと思って決めた。装画は誠が版画にしてくれた。 「あとがき」より

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銅鑼

淨山さんの前では、「歳だから」などの言訳・弁解は通用しない。俳句を九十一歳から始められたのは世の常の人の及ぶところではなく、驚嘆するばかりである。 阪田昭風

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