5月, 2017 - 文學の森

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雁のころ

抒情性あふれる自然詠の多いこの句集の雰囲気を集約しているような一句である。一口で云えば、風景抒情がこの作家の本領であろう。だが、二十八年に入ると、氏の作風は大きな変容を遂げレトリックを意識的に排し、主情をつとめて抑え、即 […]

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多摩野

句集名は、現在居住し、おそらく終の住処になるであろう地「多摩野」によりました。私の住む小平市は、その中心近くで、急速に都市化して来ましたが、まだ、「多摩野」の影は残っています。 「あとがき」より

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龍彦

昭和三年生れの辰年であり、今年の立冬の日に米寿を迎える事となったので、干支に因んで名付けたのではあるが、あくまで「龍」と呼ぶ架空の動物が好きなものだから、句集はその名を引用したのである。 「あとがき」より

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げんげ道

「絮の全円」とは、うってつけの表現をされた。風の吹く直前の、たんぽぽの絮がすがた鮮やかに抽出される。風は絶えず吹くものであるから、全円の絮の瞬間のすがたをとらえたと言っていい。景の切り取り方がいい。 角 光雄

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憧憬

句集『憧憬』と『素数』を同時に出版することとした。昭和四十八年から平成四年までの「雲母」時代の句と平成五年から平成二十三年までの「白露」時代の句をまとめて『憧憬』に収めた。 「あとがき」より

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素数

句集『憧憬』と『素数』を同時に出版することとした。平成二十四年からの「堊」と「今」の句をまとめて『素数』とした。集名に大きな意味はない。新しい俳句を目指してゆきたいと思っている。 「あとがき」より

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エピローグ

時代から取り残された詠み方だし、斬新さも無い拙い歌集ではあるが、読んでいただけたら有り難い。 「あとがき」より

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『月のレクイエム』は、母と最後の猫を同じ頃に失った悲嘆の年月と、その前後の心情を表したものです。文字通り、母と愛猫たちへの、その霊を慰め鎮めるための鎮魂です。 「あとがき」より

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小さき喉

確かな写生をしながら自分の生活をこつこつと書きとめてゆく。どの句も手応えがあり、読むのが楽しい。ちさとさんは九州句会のアイドルとして、今後ますますその句境を深めていかれることを願っている。 辻 桃子

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来し方

人生は寄り道が当り前ではないでしょうか、川でさえ溢れたり涸れたり、平坦に流れる事は難しいものです。更衣をおくことによって気持の切替を表白し前向きの心が出ます。 伊藤希眸

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