10月, 2017 - 文學の森

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紙風船

息を吹きかけ、打てばふわっと浮く身体的感覚と、身近な仏を祀っている部屋との対照の中に、受け継がれてきた生命が貫流している。落ちてきたら、もっと高く打ち上げようとする構図がその根本に窺うことができる。もっとしなやかに大らか […]

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曳舟

平成十七年に句集『春の雪』を上梓して以来、引き続き『夏爐』誌上で古田紀一師の選を受けている。今後も、蕪城師から続く伝統の一端を守ってゆきたい。 「あとがき」より

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烏瓜

『烏瓜』は、『雪量計』『つがる』『ななかまど』に続く第四句集である。 句集名は、『烏瓜』とした。烏瓜は、地球の重力に耐え抜き、これに抗して必死にしがみついて生きているその姿が、現在の己の心根に類似を感じて共感したからであ […]

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梨花

月例俳句会や吟行会また、各種俳句大会に参加し二十余年が過ぎました。勉強するうちに、多数の俳友も出来、文芸はいかにあるべきか、人間の生き方、心の持ち方を考えさせられるようになりました。 「あとがき」より

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米寿

権威に抗するリベラルな考えが伝わる達意の文章だった。半世紀前の授業が社会人生徒の心を鷲づかみにしたのは、この清廉な思想からのものだったと思い当たった。今回の新しいエッセイ集もその流れを伝えているだろう事は疑いない。 中田 […]

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本書は、二〇〇九年から二〇十六年までの八年間、「童子」誌に連載された「初心者講座・ここが知りたい」を改稿、加筆したものです。当初の目的は、俳句を始めて間もない人のために、具体的に俳句の作り方の疑問に答えようとしたものでし […]

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作品は、作者のキャリアの積み重ねそのもの通り、市井日常の生活に、作者のあり余る感性の導きによって生まれた、人を惹きつける俳句が綴られている。 鈴木 明(「序」より)

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道草

九十歳の今日まで、生きることに懸命で、気を抜いたり脇見をするゆとりがなかった。だからというわけではないが、ここらでちょっと息抜きをしてもよいのではないかと思うようになった。題名の『道草』は私の願望であり、夢といってもいい […]

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