11月, 2017 - 文學の森

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泉辺に

風土に根差した慈子さんの句、長崎という地ならではの言葉が並ぶが、写生が確かなので、情に溺れず、景がくっきり見えてくる。 德田千鶴子

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長谷川かな女・秋子──。「水明」二代の女流主宰、主幹に学べたことは、私の誇りとするところで、「浮野」創刊40周年にあたり、敬愛する2名の鑑賞集を刊行出来ることは何よりの幸甚である。この一集が、広く永く活用されることを祈っ […]

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海明け

句集名の『海明け』とは、接岸していた流氷が沖に去り、出漁が可能になるという北国の人々の待ちかねた春の季題だ。独舟さんの船もまた、俳味のある景をさがして、札幌の町に漕ぎ出すことだろう。 辻 桃子

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山茶花

柯城・隆英の教えをもとに馬醉木俳句を志向して、裾野の広く頂の見えない俳句の道を歩んできた。 「あとがき」より

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実梅

車椅子の母との散歩から戻ると、草の絮が作者だけではなく、母の膝掛けにも付いていた。草の絮がまるで生き物のように場所を選んで飛んで来たのだと言うのである。一読して心が和み、深い安らぎを覚える句集である。 棚山波朗

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今回の句集が十四冊目になるが、中道俳句路線にいるものの前句集とは雰囲気も仲間も違う。あらためて「海嶺」全巻九十冊を通読して、いろいろな想いにかられている。 「あとがき」より

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へうげ者

「牡丹」復刊二十五周年記念の合同句集発刊の際、好きな登山になぞらえて記した、俳句への気持は今も変わりありません。 「奥の深い山道に入り、手探りで一歩ずつ歩き始めた。頂は遥かに遠い。先人の踏跡を辿り、藪を漕ぎつつ、とりあえ […]

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