8月, 2018 - 文學の森

  • HOME
  • 8月, 2018 - 文學の森

御霊

一馬さんは第二次世界大戦に対し真摯な姿勢を貫いている。八月十五日が来るたびに「昭和は死なず」と言い放っている。第二次世界大戦の敗戦という苦い体験こそは今日の七十余年にわたる平和の礎である。この事実を忘れてはならないと訴え […]

MORE

富士見ゆる

「谺」の若手ももう六十代後半となった。創刊から二十五年が経つのだからそれも致し方なし。確かに歳月は流れているのだ。妻を詠い、子を詠い、孫を詠う。誰にでも愛される大八さんの魅力はこのような家庭によって築かれたものなのだろう […]

MORE

言霊の国

「言霊の幸ふ国」と呼ばれて来た日本。言霊の霊妙な働きによって幸福をもたらす国、わが国のことを指す言葉である。 古賀しぐれ

MORE

野遊び

近くの遊園地に孫たちと行って、観覧車を見上げたとき、ふと、「地球には多くの国や民族があり、それぞれの言葉を話し、衣装を纏い、木や石の家に住んで暮らしている」「喜怒哀楽のうちに、朝昼晩と地球の回転に順って暮らしている」との […]

MORE

大正の雛

平成という時代のほとんどを綴った今句集はご主人さまやご家族との充実した日々を、神野さんの明るいフィルターを通して活写した幸福な境涯句集であった。 松本勇二

MORE

向日葵

写生による自然の諷詠、自然と生活によって織りなされた俳諧の世界、生業の精進が生み出した格調の高さ、夫に先立たれその心底にやどる思い── これからも健やかに活躍され、そしてご主人の分まで末永くお元気でおられることを祈る。 […]

MORE

春袷

小栗八重さんが詠んだ影の句が二つある。太陽が高い時影は短く、低い時影は長くなる。光と影は一心同体で、光だけの空間では奥行は感じられないが、影を意識することで作者の句に奥行の深さを感じる。 能村研三

MORE

台東

嫁がれてからの生活の中で自然と呟きのように生まれたに違いない。何よりも、家具商の家を預かる身として、ひたすらに歩まれて来た息吹を全編に感じる。そういう営みの中で、俳句が岡村薫さんの人生の上で大きな力となって行ったことは確 […]

MORE

春一番

第一句集『初花』に次ぐ第二句集。内容を見ると内外を問わず、旅を続けている。その度に俳句作品を残している。また「翌桧」の行事以外に、多くの俳句大会に投句し、受賞している。常に積極的で好結果を出している。この度の第二句集は当 […]

MORE

河鹿

二十三際のとき角川源義先生の「河」に身を投じてから、照子・春樹の両先生に師事して五十五年になる。近く傘寿を迎えるに当たって、この句集を一つの区切りとしたい。 「あとがき」より

MORE