11月, 2019 - 文學の森

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未知の国

〈春の地震などと気取るな原発忌〉を得たことに依って、今日まで震災に関する作品を発表し続けています。これからも、原発や震災に類する作品は書き続けて行く所存です。本句集の題名『未知の国』は、「みちのく」と「未知の句」に出合え […]

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直線

年齢相応のゆとりのある作品集にしたいと思ったものの、ぎすぎすした国際情勢や地球環境への不安感もあって、いささか粗削りな内容になった気がしている。しかし、今は俳句が自己表現の手立てであるとともに暮らしのリズムにもなっており […]

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律の調

観客の目が注がれるコンサートの指揮棒の先から律の風が吹くようです。作者は春は自宅の窓から鳥の巣作りを見て、夏は病室の窓から海の風を見て、ホスピスでは山の移り行く風に律の風を見たのでしょう。 北島和弘

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飛騨の風

ことばの持つひびきと、季節への感情が見事に一本化した。ことばのひびきが季語の感情を誘発し、季節の感情がことばを鞭打つ。ことばと季節の関係を改めて考えさせられる。もっともっと追及してみたくなる課題だ。ことばは言の葉であり、 […]

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弖爾乎波

この句集のタイトルはご本人の希望で「弖爾乎波」と決まりました。掲句を受けたもので、ユニークで格調の高いタイトルです。麻紀江さんは、古稀を迎えられたところです。私などから見ると羨ましいほどの若さで、麻紀江さんの俳句人生は前 […]

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北の息吹

今年は元号も改まり、矢の如く過ぎた人生も昨年、喜寿を迎えることができました。これまでお導きいただきました諸先生、先輩、句友の皆さま、そして古くからの友人の励ましもあり、句集を編むことと致しました。 「あとがき」より

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往還

この句は落花の様子ではあるが、島村正は自然の姿に自らの在り様をこめているかのようである。「くるほしきまでにくるへる」とは、正が俳句にひたすら打ち込む姿の象徴である。〈三寒も四温も俳に徹したる〉と詠むのも春夏秋冬、俳句に没 […]

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会津

萬里さんは会津に行っては佳句をものする。「柿」の句は、「童子」誌上でも人気だった。「身知らず」も「富有」も庭の柿の木なのだろう。各々の好みで食べているのだ。うらやましい。 辻 桃子

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天高し

天をうまく捉えている。「天の上にも天」が見事な表現だ。大学は工学部で、定年退職までは俳句とは無縁であったそうだが、ふとしたきっかけで俳句を始められることになり、それ以来熱心に句会に出席され、多くの仲間と共に俳句を楽しんで […]

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句会を共にすることが多い。特にこの数年は、積極的にいくつかの句会に熱心に足を運び、研鑽に努めている。その結果、修辞に工夫が加わるようになり、句に幅がついてきた。擬人法とか断定の句にその成果の一端をみることができる。 河内 […]

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