2021/03/28 晩夏の蝶 清嶋さんの句には迷いがない。それは対象をしっかりと見つめ、正確に表しているからである。すべて、よくまとまっている。自選がしっかりしているということである。 高橋悦男 MORE
2021/03/28 多摩蘭坂 たまたま、雪の日に、多摩蘭坂で「多摩句会」の吟行をしたのだ。ただでさえきついこの坂を雪の日に登るには、みなで手を貸し合わなくてはならなかったのだろう。「助け合ひ」に、けいさんが句会の方々を思いやる心があふれている。こうし […] MORE
2021/03/28 羽織 句集『羽織』は『角巻』『夏帯』に続く第三句集。いずれも普段日常で着られるものを句集名にされている。米寿を迎えられた小野さんはいつも快活に着物を着こなしておられ、その凛とした動きには津軽人らしいじょっぱりの潔さがある。 能 […] MORE
2021/03/20 九州男児 難解な用語を放電することなくとも、読み手を懐柔する幻術を用いなくとも、人間の根幹に触れる世界を描き出すことができる。そんな徳吉ワールドは、俳句を志す者の王道を示しているとも言える。しかも、筋肉をほぐした自然体で実践してい […] MORE
2021/03/17 回帰 有季定型の力を信じて、タブーなしに社会の実相を切り取る。目に触れた事象に触発され、心に投影されたことを十七文字に書き起こす。カオスの中を突き進んできたとき、端的な言葉に行き当たる。 「あとがき」より MORE
2021/03/06 雲の峰 宮下めぐみさんの真っ直ぐな心情がうれしい。郷土、伊豆下田の自然・歴史を愛した句は自信に満ちている。力強い。何気なさを詠んだ情景句にも、立体感がこもっていて、祈りがある。その創造の賢明さが、句集『雲の峰』の魅力である。明る […] MORE
2021/03/06 沢瀉 歌の基盤は日常に据えながら、詠む対象は多岐に亘っております。ものを観てのその感慨は、やさしい言葉でそして丁寧に詠まれており、読み手の心はその表現にひき込まれてしまいます。 塚本瑠子 MORE
2021/03/01 月刊 俳句界 2021年3月号 月刊 俳句界 2021年3月号 毎月25日発売/A5判/定価1,000円 Amazonで購入する いま、評論を読みたい! 五十嵐秀彦|復本一郎|坂本宮尾|大井恒行|外山一機|今泉康弘| 耽美性俳句 俳句界NOW松尾隆信 […] MORE