12月, 2022 - 文學の森

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青嶺

全編を通して簡潔且つ無駄な言葉がなく、淡々と詠まれる中にその時々を誠実に生き抜いて来られた生き様がひしひしと伝わります。上高地へは「笹」吟行として何度も訪れ、昭之さんは剣客のグループで私とは散策先を違えましたが、ここでも […]

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城見台

高部さんの家を出て、南を眺めると姫路城の全容を遠望することが出来ます。この城見台という響きの良い言葉を噛みしめていて、高部さんの句集名には、これが一番だと思いました。 小坂文之

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カンブリア紀

俳句に出会ったことで、自分の中のさまざまなものが開いていきました。知らなかったことさえ知らなかったこともたくさんありました。子どもの時から見ていたこと、聞いていたこと、食べてきたものと自分との関係を解らないままで終わると […]

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品川囃子

いさをさんは年を重ねられても、人生を飽きずに前向きに直視され、その視野の広さと穏やかさは、常に周りの者たちを安心させてくださいました。指導を受けた生徒たちには、優しく厳しく、記憶に残る先生であったろうと思います。そして、 […]

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砂時計

内も外もたっぷりと湿気を含んだ深々とした世界に、砂がさらさらと落ちていく時間が、何より大切なものとして思い出されます。 (「あとがき」より)

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水を打つ

何か命の尊さが、重く伝わってくるが、それが決しておどろおどろしくなく、やはり職業柄命を身近に感じておられる心が読者にも伝わってくる。 稲畑廣太郎

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「嵯峨野」には第二代主宰村山古郷師の時から投句を始められ、その後村沢夏風、松本可南、阪田昭風の各主宰のもとで研鑽を積んでこられた。俳句の作風としては「平明な表現で深い余情を」という「嵯峨野」俳句会の伝統を守っておられるこ […]

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こだまして

私共の「方円」創刊は昭和六十二年春、(初年度季刊)であるが、その創刊号の雑詠巻頭が岡村さんだった。透明感のある繊細な感受性が注目されたものである。 中戸川朝人(「序にかえて」より)

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山独活

山独活は、太く濃い暗緑色でなかなか引き抜けない。芯が強い。生きてゆくこと、子供を育ててゆくことに懸命なその母の姿を山独活に喩えたのだ。山独活の持つ強さを、生活を支える逞しい母の姿に重ねたのだ。句集名としたことにも充分に納 […]

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