2月, 2023 - 文學の森

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青浄土

米寿を過ぎた辺りから亡くなるまでの約十年間の句である。遠くの吟行は控えていられるのか、身近なところでゆったりとした時間を楽しまれていたようだ。身の回りの初蝶に出会った喜びは若い時と変わらなく、表現も新鮮さを求めておられる […]

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絹の雲

佐和子さんは闘志を表に出さない方だが、しっかりした性格と強い意志で着実に実績を向上させてきた。よき家族に囲まれ、好きなちぎり絵に打ち込み、時に旅を楽しむ佐和子さんの人生は幸福に満ちている。 石井いさお(「序」より)

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表裏一体

「表裏一体」とは千代子さんの発送の斬新さに驚く。この句集を手にした誰もが噴水を見るたび、この言葉を思い出すことだろう。二十数年間に得られた千五百句以上の句には、その時その時その場その場の思いがぎっしり詰まっている。 名村 […]

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「ヴィーナスの唇」はこの句集の根底にあるテーマを象徴する言葉である。私の好きな一句でもあり、句集名として採った。

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月の駅

俳句を始めた頃、師の田川飛旅子先生から、その師である加藤楸邨先生の「俳句というのは皆でお御輿をかつぎ合うようなものではない」という言葉を聞かされた。印象深いその言葉を私なりに理解してきた。 (「あとがき」より)

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一掬

生きることは、即ち為すべき事と向かい合うこと。この信念に貫かれた、鞆田游さんの日々はエネルギッシュで清々しい。作品も不純物がなく自らの感性に忠実である。心酔した鷲谷七菜子の句碑を近江に建立、その命終を見守ったおひとりであ […]

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玉手箱

作者が俳句を始めたのは平成十九年のことであるが、それより五年程前から座に加わって連句を行っていた。それも、連句そのものが好きだから巻くという雰囲気の中においてであった。連句から先に入った人は数少ない。その数少ない人である […]

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耕人

昭和四十三年、「天狼」冬のキャンプ福山大会の互選一席の句です。誓子先生と互選を争って、互いに名乗りあったのが忘れられません。前回の句集完成後に、妻にその様子と共にその句を載せ忘れたことを話すと「馬鹿じゃねえ…… 」と笑わ […]

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月刊 俳句界 2023年2月号 毎月25日発売/A5判/定価1,000円 Amazonで購入する 特集 大阪俳人競詠 山尾玉藻|坪内稔典|次井義泰|出口善子|桑田和子|高橋将夫|朝妻 力|久保純夫|鴻野眞知子|大島雄作| […]

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