2023/06/30 霰こぼし 句集『霰こぼし』は、全編を通じて俳句の基本である定型、季語、切れ字を確りと踏まえ、幸せに過ごしている日々に感謝しながら詠まれている俳句に共感している。 田中貞雄 MORE
2023/06/30 白毫 吟行を重視した水一路師の指導は、自然(人間を含む)との語らいを詩に詠むことであった。俳句という短い詩型に魅せられて、彼此四十年ほどの月日が流れているのに驚く。いつしか十七音の世界一短い詩の虜になっていたらしい。 (「あと […] MORE
2023/06/26 風のいろ これまでにたくさんの素適な方との出合いがあり、私の心は豊かになってまいりました。自分を癒し、だれかを癒すことが出来る一行詩を詠めるよう励んでまいります。 (「あとがき」より) MORE
2023/06/18 無辺 句をつくることと句をつくり続けることを本来の使命とする。まさに無辺法界。無限の慈悲にすがって努力を誓うのみである。ひびく句ひらく句の本心を、ひたすら求めて、淡くくっきりした余情を得る。いわば、芭蕉の心に還るところである。 […] MORE
2023/06/15 ここから 「ここから」には変わらなければならない自分への叱咤激励の意味も込められている。句作りの際に写生の中に忬情を含ませることに心を砕いたがどれほど成功したか覚束ない。「ここから」もっと変わらなければならないと本句集をひも解いて […] MORE
2023/06/08 ひよんの笛 保母洋子さんは、恵那で生まれ幼少期を過ごした。そこは田園地帯で言わば過疎地であったらしく、同世代の子供たちと遊ぶ機会も少なかったという。そんな時の遊び道具のひとつにひょんの笛があったのではあるまいか。ひょんの笛は恵那山の […] MORE
2023/06/02 朝顔の紺 「朝顔の紺」でなくてはならない。これは句作初心のうちから石田波郷を敬慕してやまない著者の心の声にほかならぬ。俳誌「四万十」を立ち上げて六年、いよいよ独自の風土詠を確立しつつある。本集は充実の第三句集、俳壇の一収穫となるで […] MORE
2023/06/02 阿波しじら 生家を解体するときに持ち出した祖母の阿波しじらがきっかけになって付けられた句集名である、作者には思い出深いものになっている。普段着の藍浴衣を夜の間に洗濯しておけば、翌日はもう着られるという阿波地方の暑さまで感じられる句。 […] MORE
2023/06/01 月刊 俳句界 2023年6月号 月刊 俳句界 2023年6月号 毎月25日発売/A5判/定価1,000円 Amazonで購入する 特集 それぞれの雨 ~四季折々の名句 伊藤幹哲|河内静魚|成田一子|髙柳克弘|今井肖子|原 雅子|塩見恵介|上野一孝|瀬間 […] MORE