8月, 2023 - 文學の森

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俳句と遊ぼう

俳句は頓智、あるいは謎解きを根っこにしています。芭蕉の「古池や」は、古池だなあ、の意味ですが、同時に、古池とはどういうもの?という問いでもあります。その答えが「蛙飛びこむ水の音」です。この本、俳句の根っこのその頓智力を鍛 […]

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沙羅の花

堀向博子さんは、俳句に出会って十七年。私の周辺で最近、こんなに俳句を楽しんでおられる方も珍しい。「雉」俳句は、写生と即物具象を基本にしているが、博子俳句にも写生に徹した秀句が多い。 田島和夫

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小鳥のように

滾るような思いを、心のなかでしずかに噛み砕き、鎮静させ、言葉に置き換えてくる。端的に言うと、感覚の昂揚を強靭な意思で制御・抑制し、冷静に言葉を紡いでくる、という書き方だ。 愛媛県現代俳句協会会長 松本勇二

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潮風

夏暖簾のみが、普段は賑わっているお客達を誘うかのように揺れているのであろう。どこかに酒を愛する彼女の孤独感があった佳句。 「玉藻」主宰 星野高士

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覆ふ和紙

自由に俳句を楽しんでいる作者の心を雛に託して詠んだ句として受け止める。作者の息は薄い和紙を通して、とにかく生きている吐息だ。 「圓」主宰 祢宜田潤市

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明易

「明易」は、一九五四年七月、千葉県鹿野山神野寺の夏稽古会で、初めて虚子先生に出会った折に詠まれた多くの句の一句、<明易や花鳥諷詠南無阿弥陀 虚子>の季題であり、以後、この句が自身の人生の進むべき方向を示す一語にもなってい […]

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秋楡

石関家の中庭に、樹齢百三十年の大きな秋楡が枝葉を広げています。朝人先生は石関家で開かれる句会「火朝会」のみならず散歩の途次にもしばしば立ち寄られ、この秋楡を愛でられたとのことです。晩秋の澄んだ風に黄色くなった楡の葉が優し […]

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月刊 俳句界 2023年8月号 毎月25日発売/A5判/定価1,000円 Amazonで購入する 終戦日特集 句集『広島』を読む 飯野幸雄|池田澄子|今瀬剛一|石川まゆみ|角谷昌子|小林貴子|照井 翠|高山れおな|マブソ […]

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