6月, 2025 - 文學の森

  • HOME
  • 6月, 2025 - 文學の森

岩清水

日本アルプスの紹介者となったウェストンのレリーフの眼鏡に見る清水の流れへの感慨である。旅で出会う事態は新鮮であり、それだけ心に響くものとなる。旅は日常を超えたもろもろとの出会いであり、俳句にとっては異彩を放つ対象への驚き […]

MORE

ゆけむり八景

別府は世界有数の温泉湧出量を誇ります。四季折々の表情を見せてくれるゆけむりに感謝の気持ちを込めてタイトルとしました。俳句は師系の文学です。これからも虚子、素十、紘文の流れを大切にし、写生俳句の継承発展を目指して、精進した […]

MORE

望郷

家庭、俳句、油絵等とすべて前向きで努力家の洋光さん。望郷の念に支えられながら、せいかつの哀感をこれほど見事に謳いあげた句集も少ないのではなかろうか。 加藤峰子「序」より

MORE

身ほとり

ご主人様への深い思いが綴られます。宣告ほど残酷なことはなく、また見送ることほど辛いことはないでしょう。偲び草として詠まれたのは悲しいことですが、さらに深い心の結びつきが見えて、この句集の目的が果たせたと言えるのではないで […]

MORE

敦煌

この句集は永井孝彦という作家が師である有馬朗人から自立するだけでなく、コロナ禍という異常な事態の中でその自立、すなわち作家としての内面の境地の高まりをどのようにして成し遂げてゆくかというプロセスを見ることができるものとな […]

MORE

白桃抄

十八歳で俳句にであって、六十二年の月日が流れた。二〇一六年の『浦島太郎』まで十四冊の句集を出したが、初期の句集はもうほとんど残っていない。昔の句を読みたいという声がきこえてくる。二〇二三年の夏、不運にも背骨が折れ、それか […]

MORE

漱口

美しく端正な句の姿、抑制されつつもしのびやかに匂い立つ感傷、年齢相応の瑞々しい抒情。あらためて哲哉くんの神経の細やかさに感心した。 村上鞆彦「序」より

MORE