10月, 2008 - 文學の森

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バラ百本

ママ、あなたの句集よ。受け取ってちょうだい。 (「あとがき」より)

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蝶ほどの

蝶や虫、鳥や草花、其の外の自然のものたちの持つ不思議な力にいつも驚き、それを俳句にしたいと思いやって来た。力は遠く及ばないが、それはこれからも続くだろう。 (「あとがき」より)

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寒の杉

永年教育畑を歩んできた豊田氏は、いま、晴耕雨読の生活にいそしんでいる。自然に立ち帰ることが究極の願望であったかのように、一鍬一鍬ひたすら土を耕し、己れを耕す。ここに収められた句々は、その収穫の結晶であり、活力に満たされて […]

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藻の花

水面に揺れている藻の花を見つめていると、心をゆさぶる感動となってくると詠ってあるのであって把握の様が佳い。 太田 嗟

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方壺以前

青春時代は肺結核を病み、生死の境をさまよっていた。失望と哀感のうちに偶然出会ったのが、石田波郷先生の『惜命』時代の作品であった。ただちに入門を決意し、承諾を得たときの感激はいまに忘れ得ぬ喜びである。 その波郷先生の「鶴」 […]

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蝶の墓

第一句集から十年以上経っている所為もあるが、尚野頼子の作風は形式の桎梏から解き放たれ、自由に、思う処を闊歩している印象であった。端正さを卒業、何時からか内部に燻っていたものが、一気に燃えだした―そんな作風に変貌して来てい […]

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聖五月

素晴らしい俳句人生であった。 作品は平成十七年より二十年の四年間の三百二十九句と「年輪」雑詠巻頭の七十六句を収録した。

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小鳥来る

絹子さんの句には、絹のような柔らかな上質の手触りがあり、マシュマロのほのかな甘さのように人の心を癒してくれる。 俳句は、その人間の人格の幅、深さそのものであり、それ以上のことを表出することは出来ないのだ。 中尾杏子

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光韻

小林時子さんの俳句は感性を主たる部分にした作品と、思念を主たる部分にした作品とに大別できる。その感性の優る作品にしても、思念の優る作品にしても、土台には光沢があると思う。もっと言うならば〝光沢を生む音の余韻 源 鬼彦

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秋岬

著者傘寿を記念しての第四句集。 『冬岬』『春岬』『青岬』と続いてきた俳人森田かずやの句業がここに。 平成十八年から平成二十年にわたる作品より精選収録。

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