4月, 2013 - 文學の森

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百花繚乱

私の写真について、診療や治療中の患者さんたちから、さまざまな批評や意見が寄せられることにより患者さんとの良いコミュニケーションがとれ、医師と患者の関係でなく、友人同士としての温かい人間関係が生まれるようになった。そんな時 […]

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手袋の色

句美子さんの俳句は、写生を重視するが、写生というよりも写実の句、それも日常生活の中から生まれた写実の句で、それが平明で、軽やかである。口語を多く使って、やや散文的であることに特徴がある。生活と俳句が不即不離の関係にあって […]

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箸文化

大きな句柄の句集を出版できることは喜びである。写生に徹するあまり、句が小さくなっている傾向が現代の俳句界にはある。義二さんの句はそれらとは別次元の句であり、悠然とわが道を行っている。それでいて俳句の核を外していない。 石 […]

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朴の青空

俳句は見た「物」をそのまま写生するという。 「そのまま」とは何か。 それは見た「物」の奥にある「いのち」に触れることではないか。 大坪景章

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夕鶴忌

芭蕉が終生の課題とした「軽み」とは、日常性の中に詩を求め、日常の言語(口語、俗語を含む)をもって表現をする手法であり、道であるが、詠み手と読み手が倖せになる作も、現代の「軽み」ではないかと近頃では考えるようになった。 ( […]

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秘密

朧の濃い夜、やや離れた所に黒い物が立っている。人が居るのだろうか、それとも突っ立ている大きな杭なのだろうか。そこまでは普通のやや怪しげな写生であるが、「問はれけり」という下五が面白い。作者と誰かとの会話である。私が進めて […]

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かはほり

一句は 一つの姿である。 その姿は その句の作者の心である。 橋本鶏二

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籠枕

両眼の光を失い、両手の自由を奪われ、最近では健やかであった聴力すらもその力を弱めつつある。そのような状況の中で、一言の不平も言わず、不満も洩らさず、笑顔で「大丈夫だよ」と言い、「俳句が沢山出来るんだよ」と嬉しそうに言われ […]

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走り雨

俳句は大きな目で見れば、詩のジャンルに属するものであるから、ポエジーを何よりも大切にし、私なりの叙情の世界を作り上げたいというのが願いである。 (「あとがき」より)

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でんがら餅

相野暲子さんの第二句集『でんがら餅』は、前の句集『菌山』よりも一層地に喰いこんで詠まれた作品に溢れている。句集名の『でんがら餅』は、深吉野の旧端午の節句の供え物の餅の名からとった。この句集は後世、民俗学の資料としても重宝 […]

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