10月, 2013 - 文學の森

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天の夢

ひと言で「人生を達観する」と言っても、簡単なことではない。哀しみを哀しみとして、喜びは喜びとして、全て丸ごと受け入れ前を見据えた揺るぎない生き方ではないと……。それだからこそ天の使者としての春の雪が夢を載せて降りてくると […]

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花野

第一句集『遠賀川』の上梓から四年。伝統俳句を学び、自然を友として、心豊かに過ごした歳月を詠む。

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松の花

「俳句は賜り物」の思いが私には強い。これは、単なる受け身を意味するものではなく、俳句を詠もうとする能動的な行動があって初めて納得のゆく句が得られるものであると信じている。 (「あとがき」より)

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野山の道

雪や雨が多く、冷えの強い日本海側の田舎街に生まれ、高校卒業までを過ごされた宏子さんには、辛抱強さと粘り強さが自然と備わり、努力の人と拝察される。芭蕉はいつも自然に向き合っている。宏子さんの俳句姿勢からも、充分にそれを窺い […]

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嘘八百

尚孝さんは俳句の骨法をすばやく取得した数少ない才能の持主である。それをここに高く言いたい。何年も俳句にかかわっている人を追い越していることは、作品を見れば納得できるであろう。 鈴木節子(「序」より)

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飛翔

「九年母」が千号に達した時、後継者を決めておくべきでは、との声があった。主宰の私は、伸一路さんに副主宰を依頼し、承諾して頂いた。「九年母」の将来が明るく感じられ、私も安堵した。遠からず、「九年母」を引き継いで頂く予定であ […]

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惠子さんの本格は志の高さである。対象に向かうとき堂々と力で向かっていき、本質に迫ろうという気概が面を走るときがある。俳句入魂の一瞬である。近年とみに作品に厚みを加えてきた永淵惠子さんの第一句集である。 伊藤通明

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露のごとくに

昭和五十一年十月の「加里場」句会発足からおよそ四年、句会報ながらも「加里場」第一号が発刊された。以来三十五年を経て、待望の二百号に辿り着くことが出来た。紆余曲折を経ての一事だけに喜びは望外である。これを機に、土筆に繋がる […]

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万華鏡

丁寧に四季と、生活とに向き合い、人生をゆっくりと細やかにタ愉しんでいる句境が伝わってくる。句集名になった「万華鏡」には、夢の世への思いが籠る。 飯村寿美子(「序」より)

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雨童子

別にレトリックで空気と言っているんじゃなくて、生活実感として止むに止まれぬ気持ちで出してきている、という感じがあるね。あるいは乱暴な感じを与える場合もあるかもしれない。そういうことはまた、率直な批評のやり合いの中から正さ […]

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