9月, 2014 - 文學の森

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母許

“憲子俳句は、奇知奇想に走らず着実に、季語の配合の適切さと、滞りなき調べに自らの思いを籠めているのである。 今後さらに、現在の良さを失うことなく、周囲の自然に学び、憲子俳句の領域を広げて行くことを望みつつ、初 […]

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明日葉

「幾つまで生きていようか」と言っておられる。「人は生かされている」などと悟り顔をしないところがすず江さんらしい。「伸び代はまだまだある」ようだし、これからも「暫くはすず江さんの天下」なのだから、「とろろ汁のように粘っこく […]

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延命水

主宰としてここまで「ひこばえ」誌を遅滞なく発行出来ましたのも、挫けそうになる心を励ましてくれた賜物であると思うとともに、重責を汚すことなく続けられたことに感謝しております。 著者

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帰心

五十年間共に歩いて来た良き相棒でもあり同志でもあった夫が一昨年の十一月に一人で旅立って行きました。月のきれいな夜でした。不思議なことに涙は出ませんでした。この句集で「そろそろ来いよ」と言われた時の手土産が出来ました。その […]

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残照

素直さんは篤実な農家のリーダーとして、町民に敬愛されて来られた人格者です。乳牛を飼育し梨栽培を展開され、賢母と愛する妻の支えの中で、繁忙ではあるが充実した生活を送られて来ました。 木戸口真澄(「序」より)

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今年竹

多くの泉を見てきた。筍山近くの泉には家鴨が遊んでいた。泉がほしいのにない世界も見た。このような思いがないまぜになって、泉のイメージは混乱する。やっと、泉の手前の竹林の句を得たのみである。 著者

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血脈

わずか三年でこれだけ立派な内容を持ちながら、処女句集であるという。いまの俳壇の通念からすると驚くべき句集であり、多くの人達にいかに生きるか! を問い、ずっしりとした重みを感じさせる。恵まれた資質、天賦の才に輝く一集である […]

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蝶の昼

花冷は桜のころの時期の寒さ。弥勒菩薩の細い指が愛に満ちた姿をしている。そこにこの句の趣がある。 倉田紘文

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龍天に

亡きご主人への鎮魂の一書。弘法大師ゆかりの高野山宝亀院に納骨したときのエッセイも収める。

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壺中天

日本の伝統文化をこよなく愛する宮崎さんは、俳句の約束ごと、季語と定型を、制約としてではなくむしろその枠組みの中にこそ、深く広やかで自由な世界のあることを体得しておられる。 町野けい子

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