9月, 2014 - 文學の森 - Page 2

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桜蕊

春休みに傘寿を祝ってもらった私は、一つの区切り、記録として、家族のすすめもあり句集を作ることにいたしました。「鶴」の選に与った句を主に自選いたしました。 「あとがき」より

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紅梅

かねてより人生の節目に当たる米寿には句集を出したいというほのかな願いを抱いてきましたが、最終決断までは至っていませんでした。ところが、以心伝心とはこのことでしょうか。娘より「応援するから、米寿記念に句集を発行しないか」と […]

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風の中より

庭には樹齢八十年程の白萩の叢があり、背の高い仁子さんを遥かに越える程の萩叢の前に、折々立って俳句を作られたと伺った。まさに花鳥諷詠の勉強を真摯に続けてこられた仁子さんならではと思っている。 稲畑汀子

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水ゑくぼ

洋酔俳句に接していると心が自ずと和み、豊かな気分に満ちてくる。日向より日陰、強者より弱者に向ける懇ろな心配りと、物事の真相に迫ろうとする探究心が二重写しになり、句の間口が広くて奥行きが深い。俳諧自在の境地を独自の視座から […]

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クピドの瞳

岩月優美子さんは知的でスレンダーなイメージの女性。句集を一読して印象に残るのが西洋の絵画、音楽、神話などを素材とした句で、「クピドの瞳はマスカットのようだ」という。日本の神なら黒い瞳なのだろう。エロスはギリシャ神話の愛の […]

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海峡

先師山口誓子先生逝去後、俳誌「築港」を創刊・主宰して今年でちょうど二十周年になる。その間一号の遅刊・欠号もなく、誓子先生の俳句精神を継承して「即物具象」を厳守し作句してきた。 「あとがき」より

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湯殿嶺

芭蕉の言った「一生一句」を追い求めているが、迷いながらの作句である。これからも、志を高く掲げて作句に励んでゆきたい。 「あとがき」より

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白月

作句を始めて四半世紀になる。人間の二十五年は束の間かもしれない。けれども、句となって残された二十五年の月日を一集にまとめるのは、ずいぶんと骨の折れる作業であった。存外に豊かな「束の間」が思われた。 「あとがき」より

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走馬燈

師と仰ぐ加藤燕雨先生、高橋克郎先生、角川照子先生、吉田鴻司先生は皆お浄土へ旅立たれた。たった十七文字で、ものの命を詠うことのできる俳句をそれぞれの姿勢で、それぞれの言葉で私に教え、導いてくださった方々を懐かしむとき、浮ぶ […]

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