12月, 2014 - 文學の森 - Page 2

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馬つ子市

失われてゆくものの面影を訪ねてひろい歩くことが、私の俳句なのかもしれない。時代の流れに忘れられてゆくものをこそ詠み留めておきたい。 「あとがき」より

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口笛

解釈不要の秀句といってよいであろう。句それ自体が読者夫々の感慨、批評を求めている。余人の解釈を句自体が拒んでいる。句の更なる昇華を望んでやまない。 木津凉太

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春星微笑

2013(平成25年)年9月21日の傘寿誕生日の夜に、俳句の整理に着手した。仕事の合間を縫っての、深夜早朝の1人の作業である。趣味は琴棋球文(音楽に碁にテニスに読書)をはじめ遊びの武芸十八般にはたいてい首をつっこんできた […]

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母の香の扇子

想いありて、緊張を強いられる仕事を遠のいた高階が、晩年に来て文學に堰を切る。それは文豪が晩年に野の花をスケッチし、画伯が随筆を認め、追い求め行く美しさを、自分の領域で描ききれなかった無様さにケジメをつけて、人生の辻褄を合 […]

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奈良団扇

この句は、本句集の題名になったもので、奈良団扇は、手漉き和紙を染め、天平模様や奈良の風物を透かし彫りしたもの。今では奈良市内の角振町というところにある池田含香堂という店一軒のみで売られている。角振町は「つのふり」と読む一 […]

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行雲流水<三>

優しく限りない愛情で私を育んでくれた父と母、人生を共に歩み今も私を支え続けてくれる亡き夫、そして、私の人生のすべてである息子・洋一郎。この句集にあるのは、こうしてたくさんの愛に包まれて今日の私があることへの、心からの感謝 […]

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