12月, 2015 - 文學の森

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万緑

本年で卒寿を越えて九十三歳となり、思わぬ長生きを享けることになった。十七歳で俳句の道に入り、ぽちぽち歩いて還暦を迎えた昭和五十七年(一九八二)、第一句集『深山川』を出版してから三十三年を経てやっと第二句集を出すことができ […]

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榾明り

津軽句会はほつほつと始まり、涼さんが参加するようになって、ようやく榾火のよく燃える囲炉裏になってきた。『榾明り』は涼さんの俳句人生の最初の一歩だ。これから二歩、三歩と、こんな律儀で楽しい句を生み続けてくれるに違いない。 […]

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切絵の森

三河の山々の寒満月に映し出される美しい夜の景が、想像出来る。 鈴木節子

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海の音

以前鎌倉にいたころは、よく江の島へ気晴らしに行きました。ウィンドサーフィンを横目に石畳の細い道をのぼり、展望台から広い海を見ていると、現実の事柄がずいぶん小さなものに感じられました。 著者

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目を覚ませ

きよしさんはまさしく文武両道の方で、その句群もまた、柔らかい発想と真摯な心情に満ちている。 高橋道子

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蘆牙

此度、二十回を一区切りとして、合同句集を編む事を思い立ちました。句集名『蘆牙』は刊行を決断した時に私の中で決めておりました。「蘆牙」は蘆の芽、蘆の角の事です。春、細く鋭い芽をつんと空に突き出す、若々しい芽のことです。若手 […]

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冬北斗

通子さんはひと口に言って大らかな優しい科学者であり、控えめな麗しい俳人である。スタート当初より独特な品格ある作品を発表し、それを豊富な語彙で表現、句友を驚かせていたものであった。俳句に携わった歴史は十年余りだが素晴らしい […]

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あめつち

「天と地」、その間に多くの生物が命を保っております。命あるもの、とりわけ植物を愛したさだゑには、ふさわしい集名だと思います。 藤崎 実

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冬の石

夏風先生に入門して間もない頃の句であるが、早速、先生の特選に採られた。著者は「冬の石」にひたぶるな意志を感受したのである。 阪田昭風

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福俵

第三句集『福俵』は句集名に著者の渾身の思いが籠められている。(中略)私が提唱する地貌季語で、安曇野の中心地豊科地域での小正月の行事を象徴する福を呼ぶ飾り付けである。福俵などと、形は豊作祈願の米俵であるが、男根を象徴すると […]

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