6月, 2017 - 文學の森

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遠花火

産土への思いは己が親や祖々への思いでもある。この一集は、「俳句らしい俳句」から「自身が目指していた俳句」へ、そして「自分自身の俳句」への十七年という歩みである。 寺井谷子

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この句集から、美子さんと智弥子さんふたりの絆を、読んだ人にも受け取ってほしい。人が人に惚れる、特に女性が女性に惚れるということは、そういうことなのであろうか。 石 寒太

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背なでて

家族を詠んだ句が本句集のピークをなすところで、句集名とした句は熱い。母親の情愛がストレートにこの四文字に凝縮されて、読む者の胸を熱くする。 加古宗也

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『道』は、私の最初で最後の句集です。加藤楸邨先生がお亡くなりになりスランプで俳句が作れなくなった時、俳句の先輩の中で私を助けて下さる方がいて、少しずつ作句できるようになり、今ではのびのびと俳句が出来るようになりました。 […]

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カラスの放心

私の理想の句集は、時代、年代に関係なく、この世を茫洋と漂う詩片の集合です。しかし、結果的には編年体になってしまいました。時事句もかなり入りました。俳句は窮極のところ、自分史から抜け出せない文芸なのかもしれません。 「あと […]

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熊本の古墳の多い地のロマンに満ちた作だ。闊達な詩心が明るく大きな句を招いた。熊本の物心両面の一日も早い復興を祈りたい。 小島 健

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朝郭公

俳句は自らの歩んだ人生の投影であり、生き様を深耕することに意義があり、人生の充実と生きがいに繋がると信じて健康の許す限り今後も取り組む所存であります。 「あとがき」より

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羽化と変身

振り返れば十指に足らぬほどの職場を経験した。今年で教員としての生涯も五十年目を迎えた。俳句に関わって四十年、多くの方々から大恩ご恩をいただいて今日まですごせたのであった。 「あとがき」より

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偐紫今様源氏

丁度娘が幼稚園の年長組の頃だったと記憶しているが、初めて句会なるものに参加してから、もう二十四年も経ってしまった。随分長い間飽きずに続けたものだと我ながら感心するが、その結実としてこのたび第一句集を上梓することが出来た。 […]

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三角点

山田和夫氏は山男として自己の生涯を貫いて生きてきた人である。どのようにしてどこの山へ登ったか、というような細かい話はいっさい聞いたことがない。氏の山の句には「雪山賛歌」の詩と相似形の世界が十七音にしっかりと表現されている […]

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