9月, 2017 - 文學の森

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炬燵舟

四代目社長としてホテルと大歩危の観光事業を女手ひとつで切り盛りしてこられた。そのアイデアの一つがこの炬燵舟で、思いが深いのである。この句集には、生まれ育った風土や生活を愛し、大切に思う照子さんの心がそのまま表されている。 […]

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余音

〈音〉へのこだわりが著者の純粋なフィルターを通して品格よく仕立て上げられ、これはまさしく個性で、ご自身の句風というものを確かに形成しております。 環 順子

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アンネの微笑

この句集には、榎本さんのすべてが詰まっている。どこから読んでも楽しいし、いたるところに彼女の顔が浮かんでくる。どの一句もどの一文にも彼女らしさが浮かび、微苦笑が顕われていて好ましい。 石 寒太

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緑陰

夏の終わりがきた。だから淋しくてしょうがないよ。だから、自分が何言ってるんだか分かんない。だけど、言葉の出るままに任せている。そのくらいの気持ちじゃないかな。独語ですね。「戦ぎに任す」というのが上手い。晩夏というと決まり […]

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槻の小径

常正さんは毎月のように居住地の名古屋以外に東京・大阪の句会にも出席され「三都を股にかける俳人」を続けておられます。生半可な情熱では実行不可能なことで、常正さんの俳句に対する姿勢は、他の俳人の模範となるものと信じます。 名 […]

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詩季の風

句集『詩季の風』には見識の高い言葉が随所に登場する。それもその筈、著者は少年の頃から文學に慈しみ、また正岡子規に憧れて短歌、俳句を独学で習得する傍ら作詩活動にも手を染めてたと言う。それにも況して遠祖に白井鳥酔翁「露柱庵主 […]

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蒼穹

医業、歯科医師業を後進に譲られ趣味として俳句の境地を極めようとされる先生方の俳句には、ある種の凄みを感じている。人の命を見つめる仕事の末に、人生を達観した先生方の俳句を鑑賞するのは私にとっても本当に勉強になる。僅か十七音 […]

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道草

俳句を始めてから今年で九年目、学校でいえば中学三年の頃にあたる。子供に例えれば伸び盛りの頃で、俳句も声変わりしたように充実してきた。ご自身がこのために生まれてきたような心構えで俳句に取り組んでいる姿勢は、著者の偽りのない […]

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火の兄

大陸の深い井戸の中に杜甫が居た。そこから吹き起こす彼の息吹に次第に引き込まれる日々でもあった。韻と律を自在に駆使するその技法は、己を丸ごと詩的共鳴体にして同時に昇華していくという驚くべき業の世界でもあった。 「あとがき」 […]

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永藤美緒は幼いころから異界に憧れていた。しかし、異界の者たちは、彼女を早々と少女のうちに連れ去ることはしなかった。それは彼女が様々に生きることを味わっていた、命の輝きゆえだろう。その命の生んだものが、本書である。 今泉康 […]

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