6月, 2020 - 文學の森

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今年酒

『甑倒し』に続く『今年酒』は、小岩井洋子の酒造り詠の集大成の句集。酒を醸造するのは、ひとりの人間を育てるようなどきどきした臨場感がある。懐の深い俳人、唎酒名人の句を堪能する。 宮坂静生

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私の名句鑑賞

私たちは優れた俳句を鑑賞し、自ら句作することを通して、日々、新たなる自分自身に向き合い、自然のいのちを自分のいのちとして感じ、創造することを喜び、表現することの楽しさをいつまでも失わないで生きて行きたいと思うのである。 […]

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夏椿

信州に生まれ、信州の大寺に嫁ぎ、大寺を切り回した人ならではの生活の句である。 中澤康人

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春光

米寿を迎えられた今はかつてのように、遠出の俳句の旅や吟行は叶わずとも、このように日々の生活をこころ豊かに詠む日常を持っておられることは、人々への範ともなりまた俳句の恩寵と言えよう。 岸原清行

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十五夜十三夜

粉川伊賀さんの第三句集である。行を積む禅僧のごとき風韻が楽しめる。退職後、北軽井沢に別荘を持った。俳句小屋と呼んでもよい。俳句にのめりこんだ人生。一二〇〇余句。一生の宝をここに紹介する。『十五夜十三夜』とは、私の師、長谷 […]

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幻境のうた

和郎さんの句は自然詠が殆どですが、細かい観察の句ばかりでなく、その中に作者でなければ感じられないものが必ず含まれている事に気づきます。これが一つの特徴といえましょう。 宮原榮子

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白玉

お勧めもあって、迷いつつも、ここに第二句集を発行することになりました。「白玉」は、名水の街故郷島原の名産です。同時に、真珠の古名でもあります。 「あとがき」より

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ひなたぼこ

私の知る義母は、座る暇もないくらい忙しく働き、野菜作りに精を出し、その傍ら多くの趣味を持ち、一日一日を精一杯生きていました。十六年間に詠まれた五千句を超える俳句は、家族への思いや自然・歴史・社会などに対する独自の視線や感 […]

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椎の木谷

作者の住む佐賀の環境を彷彿とさせる諸句。山暮しの野趣に富んだ句境を初心の頃から自分のものにしている。自然と共に生きる優しさを身につけている作者である。 鈴木しげを(「序」より)

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輪中

岐阜県大垣市ご出身の作者。輪中は低地の水害を防ぐために築かれた堤に囲まれている場所であり、輪中での六十年余の暮しが作者の人生の、そして創作活動の原点となっている。風土・文化を詠むことによって作者の句境はさらに深まると思う […]

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