7月, 2020 - 文學の森

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出会い

どの句にもその時その時の自分がいました。それは紛れもなく俳句を楽しんでいる自分であり、俳句を求めようとしている自分がいました。また苦しい時には俳句に救われている自分がいました。それは俳句に出会ったからこその人生の記録でも […]

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千鳥

以登さんは、南国市国分の生まれ。土佐国分寺に道をへだてる東隣。そのあたりは、紀貫之にもゆかりの土佐まほろば。そのよき環境が豊かな詩心を育んできた。 橋田憲明

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ボロ市

仙人草は野生の蔓草で、初秋のころになると、巾二、三メートルほどの藪になって野山のあちこちで目にする。白い小花を多数つけるが、見るからに野性的で、観照味はあまりない。しかし作者は突然の風に二者一体の瞬間を把握した。断崖から […]

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白夜

「シャトー」というのはもともとは「城」という意味だが、今はそれがワイン蔵として使われているのであろう。ワインは樽に詰められ、ワイン蔵に入れて熟成を待つ。「秋深し」の季語が、じっと眠っているワインと重なり、味わい深い句とな […]

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春の行方

俳句を始めとして、何事にもどのような形で己れを生かし、己れを表すかに非常に真摯であるかと思います。対象をしっかりつかみとる観察眼の働きがどんなときにも常に背後にあって、それは画家でもある小桜子さんならではの特徴かと思いま […]

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梛の木

これは小河原家の敷地内にあった大きな梛の木を詠んだものである。草木を吹き分けるほどの強い風の中、ひるむこともなく、倒れることなく生え続けた梛の木は小河原さんにとって慈悲深い守り神なのである。 能村研三

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余生

私の故郷と言えば、断然、世界文化遺産の富士山が大きな存在であることには間違いはないし、誇りともなっている。私は随所に広がる事柄を記録することが、むしろ使命だとさえ感じている。今年九十歳となったが、これからもどんなドラマが […]

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勢の形

不思議な力を持つ「俳句」に出会い、海や山そして木も草も身近になり、充実した楽しい人生を送ってまいりました。「万蕾」主宰・殿村莵絲子師の膝下に、その後「百磴」主宰・「枻」共同代表の雨宮きぬよ先生のご指導をいただき、いつしか […]

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考古学

上五中七が非常に魅力的であり、私からこの句の「考古学」を句集の題名にすることをお勧めしました。句材の多い橿原神宮の近くに住み、豊富な季語を用いて作られた俊明さんの句を是非味わっていただきたいと思います。 森田純一郎

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男という孤島

私もいつのまにか八十五歳。老化が作品にも表れているような気がしないでもありませんが、この時代を生きた大切な記録ですから、貴重な足跡として残しておきたいと考えました。これからもこの道をきわめる努力を続けて、少しでもポエムの […]

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