9月, 2022 - 文學の森

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花檸檬

母、明子さんが亡くなられたあと、明子さんの主宰をしてみえた「卑弥呼」を継承主宰され、そのかたわら「福岡俳句文学協会」の事務局長を務められた。このように、これまで俳句に注がれてきた並々ならぬ情熱は、今なお衰えることを知らな […]

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薔薇は薔薇

昭和の世代として、戦争があり、阪神淡路大震災で罹災し、家を失い再建した等、記憶を蘇らせてみると、いつも大真面目に生きてきました。これからは愉快に遊びごころたっぷりに生きてみようと……。そこで出来た句を句集の標題としました […]

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火球

「火の玉」に追われるように逃げた空襲の怖さは忘れることができない。人が人を殺すことの愚かさを宗教者、俳人の一人として、死ぬまで問いつづけていきたい。これからも、人生を前向きに、夢に向かって、明るく生きることを目指したい。 […]

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山の子

遊邦子さんの句で、重要な一つのジャンルに「郷里」があります。ご出身は長崎です。そこでの幼時からの体験などが随所に顔を出していて、これが他の人の共感をも呼ぶ句になっています。 名和未知男

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沙羅の花

句集名『沙羅の花』は、夏椿とも呼ぶ純白の清楚な花。その許で、百寿の姑が曽子の初宮「日晴子」を膝に抱く姿を詠んだ句による。このうえなく目出度く清々しい光景と心情を誘う。 岸原清行

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先入観なしに、髙樹ひかるさんの第二句集『光 エトランゼⅡ』を読んでいただきたい。詠みたいことを詠みたいように「これが自分」と覚悟を決めて詠んだ俳句だ。きっと楽しんでもらえると思う。 加藤かな文(「序にかえて」より)

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深雪晴

どの句も季語の輪郭が鮮明である。拡張の中にしっかりと景が生きている。鷹のごとくさらなる飛翔を志す本格派の新人の句集である。 涼野海音

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横顔

ご主人の横顔を覗いた時のふとした思いであろうか。「横顔といふは正直」という発見と、「夜の秋」と置かれた季語とのバランスに無理がなく、読み手に素直に伝わって来る。 髙橋健文

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花の坂

私どもの希求する「自然(しぜん)即自然(じねん)」である、あるがままの無為無欲の境地そのものであろう。しかし、それだけでは済まない、例えば冬木が一切のものを放ち切ったような清々しさを見、堂々とした歩調がこの句より想像され […]

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手毬の子

坂本ふく子さんの俳句は生活から生まれ出ている。日々の生活、家族をいつくしむ心が俳句に溢れている。気取ることのない普段着の言葉で対象物を的確に表現している。俳句の本来持っている素朴さにあふれた作品である。墓よりも高き子とな […]

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