9月, 2023 - 文學の森

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心のはなやぎや淋しさを四季のうつろいに重ね合わせて詩に詠み、ひとり楽しんでいた母の姿を偲ぶとき、穏やかな静かな時を過ごす術を持っていた母は幸せであったと、ほっといたします。 瀧澤 博

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珊瑚礁

神眼とまでは言わないが、森羅万象に心を注ぐ紫都子さんの眼は正に真眼。正直な目線と自称を素直に素朴に言葉に出来る力は全篇を通して光っている。長い年月を作句に勤しんで得た力は他の追従を許さない。又季語の絶妙な選択にしばし固唾 […]

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愛を形に

この句に接するまで、私はこの語を「愛を形にしましょう」というような、いわば「前向き」な言葉かと誤解し、夏子さんが句集の題として選ばれたことに、何故、との思いを禁じ得なかったことを告白する。しかし、この言葉、一筋縄では行か […]

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酒飲みの親に育てられ、金輪際酒など飲まないと決めていた若き日、気がついたら親父以上の酒飲みになっていた。しかし、「酒は飲むべし飲まれるべからず」心に強く言いつけて、どっこい生きてる! 山咲一星

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志花

「俳句はマイナスをプラスに変える生史の志花」である。戦中・戦後を生き抜いた思いの詩美・転化を、味わって頂き、生き方の一助となれば、著者として嬉しい限りである。

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砂の伽藍

陶芸作家と俳句作家、二足の草鞋と本人は言う。中途半端な生き方はしたくないとも言う。昭和・平成・令和を、自分の生き方「をなご」を自覚して確かな道を歩み続ける作家である。 山咲一星

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つむぐ

多くの縁ある人たちや大自然の中でこれまでの人生を生きてきた、否、生かされてきたと、題名の『つむぐ』には母のそんな想いが込められているのだと思う。そして子や孫は母の想いを、心を、人生を紡いで、今、生かされているのだ。 宮﨑 […]

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石狩湾岸 三

「今生」が「戦争の生」だとしても、俳句生活は揺るがなかった。俳句が庶民の日常の実生活、実体験、実感動の表現である限り、揺らぐ筈がなかった。そこには、人間が、地球という自然から生れ、群れを作ることによってのみ生き延びた生物 […]

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恋教鳥

恋を知ったが百年目、もうおそれ以前には戻れないという。恋に限らず、知らなければ知らないで済んだものを、一旦知ったらもう以前には戻れないのが世の常。本句集には抒情的な流れが底流にある。「自己を客観視する冷静な目と柔らかな心 […]

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一期一会

自然の事物・現象をしっかり見て変化をとらえて表現する、その過程の中で様々な驚きや発見があります。ちょうどレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』のように。これからも、美しいもの、未知なるもの、神秘的なものに目を見 […]

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