新刊情報 – ページ 209

  • HOME
  • 新刊情報 – ページ 209
写俳紀行文 /旅たびたび

【オリジナル句集】
句集/写俳紀行文 /旅たびたび
著者/鈴木貫一
判型/A4判変形並製・カバー装
価格/3,810円(税抜き)

白靴の一歩をゴビに降ろしけり

この作品集には落着いた静寂が漂い、そしてとても美しい。 きっと鈴木さんは、これからもますます、森羅万象すべてのものと人に、 心から敬虔な態度で接して生きてゆかれるのだと思う。

宮尾登美子
航海灯

【俳句作家選集】
句集/航海灯
著者/沖島孝光
判型/四六判上製・カバー装
価格/2,571円(税抜き)

六分儀もて測る船位置寒北斗

本句集は、沖島孝光さんが長年の七つの海に託してきた身も心も染み付いた潮っ気が抜けきらないうちに句集としてまとめたいという気持で決断されたという。正に「海」を愛し、恐れ、そして敬い、その中で必死に生きてきたひとりの男の生き様である。

能村研三(「序」より)
小島可寿句集

【ベストセラーシリーズ】
句集/小島可寿句集
著者/小島可寿
判型/四六判上製・カバー装
価格/2,476円(税抜き)

全句集ともいえる本集には、三つの特色が明らかだ。その一は、季のこころと、作者のこころの一体化。その二は、磨かれた感性。その三は、骨太にして繊細なところである。自然を信じ、己れを信ずる強い意志を持つ人であるからだろう。妥協を許さぬ志の高さが光を放つ。

青柳志解樹
松風庵玉歩句集

【俳句ライブラリー】
句集/松風庵玉歩句集
著者/松風庵玉歩
判型/四六判並製・カバー装
価格/2,095円(税抜き)

幹巻の藁を引きぬく春の鳥

松風庵の俳号は御職業の庭師にふさわしく、素晴らしい名跡で来たものと思います。幾百年、幾千年と言われる大樹は聞かれますが、日本では「松」がお目出度いとされ、宗匠を引きたせておられると思います。

朱雀春秋

【オリジナル句集】
句集/朱雀春秋
著者/奥村鷹尾
判型/四六判上製・カバー装
価格/円(税抜き)

炉火一瞬燃え立ち吾児の生るる刻

どうしても忘れられない作品としてこれを上げる。 田舎の妻の里でのお産であったが、 婿として土間の竈の前で湯を沸かしていたという。 この句は作品としては喜びの一つの 具体的な表現として評価できる。

豊田都峰(「序」より)
踏青賦

【オリジナル句集】
句集/踏青賦
著者/徳澤南風子
判型/菊判上製・カバー装
価格/2,667円(税抜き)

現在「九年母」同人会会長として「九年母」の運営に一方ならずご尽力いただいているが、堺花野会で毎月一回吟行、一回兼題席題の句会を続け、国内外と旅を重ねて句を作り続けて句集出版に至った次第。旅の句が目につくが、私の好きな平明にして余韻のある句もあちこちに光っていた。

五十嵐哲也(「序」より)