新刊情報

淡墨桜

【その他】
句集/淡墨桜
著者/「牡丹」合同句集
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

淡炭の花守多く語らざる

昭和12年名古屋に於いて「牡丹」は創刊された。創刊主宰は加藤霞村であり、歿後、幾多の変遷空白を経て、昭和62年浅野右橘により復刊を果たした。この合同句集は年齢・俳歴の長短に拘わらず、「牡丹」誌友一人一人の足跡が刻まれた貴重な句集であり、伝統俳句の精神が脈々と息衝いている。

辻 美智子(「跋」より)
春の浮橋

【オリジナル句集】
句集/春の浮橋
著者/齋藤鈴子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

手を引いて春の浮橋渡りけり

俳句を長いこと嗜んでおりましたところ、所属していた「琅?」が終刊となってしまいました。せめて今までの句を纏めて句集にしようと思い立ちました。色々な所へ行かせてもらって、その折りの句がここに載っております。

(「あとがき」より)
風のゆりかご

【オリジナル句集】
句集/風のゆりかご
著者/橋本 薫
判型/新書判並製・カバー装
価格/1800円(税抜き)

ゆりの木は風のゆりかご夏兆す

教職にあった人らしく、句集『風のゆりかご』は四月始まりの月別編集である。ほんの少し動くスピードを変えた薫さんの視線が、次に捉えるのは何だろう。

髙田正子
祭笛

【オリジナル句集】
句集/祭笛
著者/久保しづく
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

面涼し一管の笛添へたれば

題名「祭笛」は20代より獅子舞や祭笛をつづけ、ほぼ60年の歳月を経たもので、生涯の記念として纏めることにした。

(「あとがき」より)
暮色

【オリジナル句集】
句集/暮色
著者/飛高隆夫
判型/四六判上製・函入り
価格/2667円(税抜き)

青鷺の常にまとへる暮色かな

心引かれた対象を凝視し、何かを発見し、それを表現し得たと感じた時、その時の達成感、充実感が私の句作を支えてくれている。

(「あとがき」より)
続・松韻

【オリジナル句集】
句集/続・松韻
著者/矢野 文
判型/四六判上製・函入り
価格/私家版円(税抜き)

刻まれし句に早春の風囃す

三人の娘の母として、小さな手をとり育んで参りました。その娘達の手がいつの間にか今、私の手をとり守ってくれていることが不思議に思われます。そしてそれぞれ又逞しい手がふえ、その手から小さな手が生まれ、それらの手に支えられて八十半ばの齢の私がいるのです。

(「あとがき」より)