新刊情報

海石

【オリジナル句集】
句集/海石
著者/手拝裕任
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

海底の刻をとどめて海鼠かな

海石は海中にある岩、いわゆる暗礁のことである。船人にとっては命取りとなる暗礁だが、そこはまた魚介類の宝庫でもある。作句の眼は時に光の部分を、時に影の部分を見ようとする。

「あとがき」より
歩み

【オリジナル句集】
句集/歩み
著者/万葉太郎・田口十糸子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2300円(税抜き)

『単位の鳩』『骨の欠けらの雪が降る』に次ぐ第三句集

時代と自分を結び付けるような俳句を作っていきたいと思った。句集『歩み』は十糸子と私の第三句集となる。俳句作品を世に問うというよりも、二人の生きた歩みの記録も兼ねて作成した。

「あとがき」より
花檸檬

【オリジナル句集】
句集/花檸檬
著者/五領田幸子
判型/四六判上製/カバー装/函入り
価格/2700円(税抜き)

島深く釈迦堂までの花檸檬

控えめですが、芯の強い努力家。丹誠のこもった格調ある句。それは幸子さんのお人柄そのものと思います。花檸檬の白い花びらは、幸子さんにふさわしいと思うのです。

德田千鶴子「序」より
一本の櫂

【イカロス選書】
句集/一本の櫂
著者/髙橋健文
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

一本の櫂オリオンはまだ遠い

令和元年五月に「好日」主宰を継承してから六年が経つ。コロナ禍があり、能登半島地震をはじめとする大規模な自然災害も続き、未来への不安が大きい時代に我々は置かれていると感じる。その中にあって、私が今できることは俳句を作ること。おそらく文字をこの手で書けなくなるまで、俳句を続けていくことだろう。

「あとがき」より