
【オリジナル句集】
句集/福俵
著者/曽根原幾子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
福俵曳く総身を地に張りぬ
第三句集『福俵』は句集名に著者の渾身の思いが籠められている。(中略)私が提唱する地貌季語で、安曇野の中心地豊科地域での小正月の行事を象徴する福を呼ぶ飾り付けである。福俵などと、形は豊作祈願の米俵であるが、男根を象徴するところの性的呪物。渾身の思いを籠め、力が入るのはもっともであろう。『福俵』は地域への愛情が満ちた地域語の宝庫である。

【オリジナル句集】
句集/ひつじ
著者/須崎美穂子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
新緑がひつじの眼洗っている
なんとも爽やか。上のお孫さんと美穂子さん二人が年女だという。お孫さん姉妹のお一人が題字を、お一人があの素敵な松ぼっくりの羊を、羨ましいお話である。美穂子さんの笑顔が見える様だ。

【俳句ライブラリー】
句集/風の遍路
著者/佐藤のぶ子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)
風の遍路白布の波のしきりなり
「あとがき」にもあるように、ご主人との永別によって、「ふっと人生は遍路だ、と思うようになりました」とのぶ子さんは書いている。句集名が『風の遍路』と決められたのも宜なるかな、と思うのである。

【オリジナル句集】
句集/風の詩II
著者/早川三千代
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
今宵母かささぎの橋渡りしか
前回の句集から二十年、私にとっては激動の歳月であったと思います。喜寿という年になって何が残っているだろうと思った時、そうだ俳句だ、と思いました。物を見る目はいつも言葉を探し、季語との出会いを心がけております。

【オリジナル句集】
句集/舟
著者/大上 武
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
舟唄の涼しき声や越訛り
武さんの句の特性は、自然界のもろもろのいのちと真正面から向き合っているところにある。一本の花のいのちと全身全霊で対峙している。まさに、心の眼で見ていると言えよう。俳句の本質をしっかりと把握している。写生句とは単なる写生ではないことを武俳句は示している。

【オリジナル句集】
句集/陶器の馬
著者/舛田傜子
判型/四六判特製/函入り(活版印刷)
価格/私家版円(税抜き)
母よ秋陶器の馬の足折れて
良きご指導のおかげでこんな素敵な宇宙が広がった。先生はご自分の作句方法にはこだわらず、例句としていろいろな作家の作品を紹介された。篠原鳳作の<しんしんと肺碧きまで海の旅>等をあげられた時、私はすっかり魅せられて俳句の長い航海の旅に出たのである。