新刊情報 – ページ 142

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海見ゆる丘

【その他】
句集/海見ゆる丘
著者/中山くに子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2593円(税抜き)

待ちわびし地元復興の開店日千の長蛇に入ろか我も

3.11の悲しみに明け暮れながらも、その後の様ざまな場面を歌の材料として詠んできた中山さんの作品。それらの中に新しい生活に向かって動きだすかすかな明るさが漂いはじめたような気のする作品である。当地の読者には全く説明の要らない作品群ではあるが、忘れようにも忘れられない一齣一齣が記録されている。

佐藤成晃
平成の麦飯

【オリジナル句集】
句集/平成の麦飯
著者/大野領子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2593円(税抜き)

平成の麦飯うましとろろ汁

「あとがき」によれば、大野領子さんは昨年癌を患い入院を余儀無くされましたが、その時多くの俳句の友人から励まされ、自らも俳句に打ち込むことによって、日日脳裏をかすめる不安や緊張と闘い、 漸く「俳句を杖に立ち上がることができた」と術懐されています。そして<今生の今が負の時寒土用>と前向きに納得し、以前にも増して俳句に集中されていることはまことに心強く、喜ばしいことであります。

石垣青葙子
秋明菊

【オリジナル句集】
句集/秋明菊
著者/増田松枝
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

秋明菊めでて思ひ出手繰りけり

このたび、母が「馬酔木」に投稿した作品約六五〇句をまとめ、『秋明菊』と題して発刊する事となりました。(中略)母の家にはおびただしい量の俳句原稿と投稿した雑誌が有り、句作りに多くのエネルギーを注いできた様子が窺えます。母は私の妻に出版の思いを伝え、タイトル・装丁等、幾度もの検討作業を重ねて一年をかけてこの句集が出来上がりました。

増田佐吉
ゆっくりと波郷を読む

【その他】
句集/ゆっくりと波郷を読む
著者/依田善朗
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

俳句とは何か、季語とは何か、定型とは何か

波郷の情熱と信念に真摯に向き合い、俳句の本質を追求した緻密な論考

鍵和田秞子
水程III

【ベストセラーシリーズ】
句集/水程III
著者/山崎満世
判型/四六判上製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

切れぎれの白浪沖に春の風邪

「切れぎれ」に立つ沖合の「白浪」の景に接して思わず体調の気懶さを鮮やかに感じたのである。といってもの憂さというよりもどこかに海の景を楽しんでいるのを感じさせてくれるのもまた、俳句の面白さである。感受確かな一作。

広瀬直人
四季讃歌

【その他】
句集/四季讃歌
著者/諸岡正明
判型/変形版上製/カバー装
価格/2593円(税抜き)

いつか来たこの坊ガツルこのもみぢ

九重連山は大好きな山で、高校生の頃から何度も何度も登った山だ。高校生の時はテントと飯盒をかついで、九重から阿蘇に山歩きをした。この写真俳句集の中には、九重、阿蘇の山々をはじめとして九州の美しい四季の移ろいの他、私達が住んでいる周囲の美しい自然、生活の中の風景など、更には海外での風景なども写真俳句として掲載した。

作者