新刊情報 - 文學の森 - Page 144

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おやぢ

【その他】
句集/おやぢ
著者/成内酔雲
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

薄暑光しかと声する父の文

この数年、酔雲さんは私と最も多くの俳席を共にしている。この第二句文集は、そんなこともあり私にとってなつかしいものになりそうである。どのような実と虚を打ち出せているか、興味が尽きない。また本集には丈草についての随想も併せて載せている。研究書ではなく、人間丈草と作者の語り合いを主にした読み物である。ここにも酔雲さんの人間性がいかんなく発揮されている。

河内静魚
一輪草

【オリジナル句集】
句集/一輪草
著者/佐竹和代
判型/四六判上製/カバー装
価格/2593円(税抜き)

折鶴に熱き息入れ春を待つ

句を拾う為わざわざ外へ出掛けなくても、日常の茶飯事を事もなく詩にする佐竹さんの魔法は、二句一章の取り合せの妙と季語の選択の巧みさにある。自身に衰えを感じたなら後ろを振り返って詠うのではなく、前向きな一歩を詠う方が快いに違いない。

加藤房子
櫟

【オリジナル句集】
句集/櫟
著者/村上恵生
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

郭公や樹間を風の捩れ来る

「狩」の支部的存在の結社「朱雀」へ投句した句で平成二十二年頃より平成二十六年までの句のうち三五〇句をまとめてみました。私の「朱雀」での活動の一つが「櫟」句会でしたので、句集名を『櫟』といたしました。

(「あとがき」より)
道行

【オリジナル句集】
句集/道行
著者/内ひとみ
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

秋の病廊道行のごと父と母

母を支える父、父に縋り歩く母。秋冷の病廊か、病廊の先の窓の碧空は次第に夕空の赤さを加えてゆくであろう。その後ろ影は父と母を超えて男と女。二人の姿に人生の「道行」を確りと見届けることが、娘としての仕事であろう。

寺井谷子
寒牡丹

【オリジナル句集】
句集/寒牡丹
著者/鈴木白我
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

寒牡丹体温仄かにあるごとく

この句集の特色は、連作や吟行句がほとんどないということである。前書のある句も一つもない。すべて、一句一句、独立した句として発表されている。これは大変異例のことだと思う。白我さんの句集にこめる思いがひたひたと伝わってくる。

高橋悦男
とこしへに

【俳句ライブラリー】
句集/とこしへに
著者/伊藤憲子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)

憲法記念日青き地球をとこしへに

俳句を始められて十九年、殆どを共に勉強させて頂き、その成長を見せて頂いた。この度の句集はその憲子俳句の集大成である。他より学ぶと言うよりも、憲子独特の感性を、憲子独特の表現でもって編まれた。

塩路隆子