新刊情報 – ページ 2

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稲架日和

【オリジナル句集】
句集/稲架日和
著者/倉田夕子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

稲架日和まつすぐに降る鳶の笛

彼女の住まう厚木市の郊外は、言わば相模野の中央部に位置し、緑ゆたかな田園地帯でもある。自然詠を基調とする「春野」の誌風からの影響も否定できないのだが、「稲架日和」は、夕子さんにとっては、同時に日常身辺の卑近な景でもあったのである。感性確かな写生の眼が行きとどき、どの句からも風景に溶けこんだ作者の詩情が溢れ出ている。

黛 執
夏木

【オリジナル句集】
句集/夏木
著者/松林朝蒼
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

風高く吹いてゐるなり朴夏木

句集名『夏木』は、まだ老いてはならぬと息子・誠が発案、私も娘の子・菜津紀という孫の名と訓みが同じで、シンプルさがいいと思って決めた。装画は誠が版画にしてくれた。

「あとがき」より
銅鑼

【オリジナル句集】
句集/銅鑼
著者/関 淨山
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

はや銅鑼を打ちて客来る年始め

淨山さんの前では、「歳だから」などの言訳・弁解は通用しない。俳句を九十一歳から始められたのは世の常の人の及ぶところではなく、驚嘆するばかりである。

阪田昭風