新刊情報 – ページ 2

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春袷

【オリジナル句集】
句集/春袷
著者/小栗八重
判型/四六判並製/カバー装
価格/2400円(税抜き)

生れしより共にせし影十三夜

小栗八重さんが詠んだ影の句が二つある。太陽が高い時影は短く、低い時影は長くなる。光と影は一心同体で、光だけの空間では奥行は感じられないが、影を意識することで作者の句に奥行の深さを感じる。

能村研三
台東

【俳句ライブラリー】
句集/台東
著者/岡村 薫
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)

江戸風鈴昔ここらは下屋敷

嫁がれてからの生活の中で自然と呟きのように生まれたに違いない。何よりも、家具商の家を預かる身として、ひたすらに歩まれて来た息吹を全編に感じる。そういう営みの中で、俳句が岡村薫さんの人生の上で大きな力となって行ったことは確かである。

山﨑十生
春一番

【オリジナル句集】
句集/春一番
著者/髙橋和子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

春一番夜どほし玻璃戸鳴りゐたり

第一句集『初花』に次ぐ第二句集。内容を見ると内外を問わず、旅を続けている。その度に俳句作品を残している。また「翌桧」の行事以外に、多くの俳句大会に投句し、受賞している。常に積極的で好結果を出している。この度の第二句集は当然のことと思う。

中川須美子
河鹿

【オリジナル句集】
句集/河鹿
著者/淵脇 護
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

一匹が鳴き火のごとき河鹿川

二十三際のとき角川源義先生の「河」に身を投じてから、照子・春樹の両先生に師事して五十五年になる。近く傘寿を迎えるに当たって、この句集を一つの区切りとしたい。

「あとがき」より