新刊情報 – ページ 2

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回帰

【イカロス選書】
句集/回帰
著者/増田 守
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

ゆつくりと回帰の途上寒の星

有季定型の力を信じて、タブーなしに社会の実相を切り取る。目に触れた事象に触発され、心に投影されたことを十七文字に書き起こす。カオスの中を突き進んできたとき、端的な言葉に行き当たる。

「あとがき」より
雲の峰

【オリジナル句集】
句集/雲の峰
著者/宮下めぐみ
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

こころざし高く持つべし雲の峰

宮下めぐみさんの真っ直ぐな心情がうれしい。郷土、伊豆下田の自然・歴史を愛した句は自信に満ちている。力強い。何気なさを詠んだ情景句にも、立体感がこもっていて、祈りがある。その創造の賢明さが、句集『雲の峰』の魅力である。明るい未来を期待したい・

「浮野」主宰 落合水尾
沢瀉

【その他】
句集/沢瀉
著者/矢野悌子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

幼子の目の高さまで身をかがめ今宵の三日月ともに眺むる

歌の基盤は日常に据えながら、詠む対象は多岐に亘っております。ものを観てのその感慨は、やさしい言葉でそして丁寧に詠まれており、読み手の心はその表現にひき込まれてしまいます。

塚本瑠子
虹の詩音

【オリジナル句集】
句集/虹の詩音
著者/あそひみ子
判型/変型判上製・函入り
価格/2000円(税抜き)

アスファルトに爆音蜃気楼逃げるから

およそ文芸というものは、未確認の自己を表出し。新しい自分を造型する、それを目的とするものだ。そのためには奔放・自在がどうしても必要、それなくて<創造>はできないのだ。ひみ子はそれに賭けて<うた>をつづけて来たものと思う。今はまだ未完だが、異彩は十分に放っている。

星永文夫(「序」より)