新刊情報 – ページ 103

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海にも嶺のあるごとく

【オリジナル句集】
句集/海にも嶺のあるごとく
著者/大久保白村
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

海嶺をつつみ消しゆく五月闇

今回の句集が十四冊目になるが、中道俳句路線にいるものの前句集とは雰囲気も仲間も違う。あらためて「海嶺」全巻九十冊を通読して、いろいろな想いにかられている。

「あとがき」より
へうげ者

【オリジナル句集】
句集/へうげ者
著者/飯田晃一
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

初笑うちにもひとりへうげ者

「牡丹」復刊二十五周年記念の合同句集発刊の際、好きな登山になぞらえて記した、俳句への気持は今も変わりありません。 「奥の深い山道に入り、手探りで一歩ずつ歩き始めた。頂は遥かに遠い。先人の踏跡を辿り、藪を漕ぎつつ、とりあえずは尾根を目指そう」

「あとがき」より
紙風船

【その他】
句集/紙風船
著者/高橋栄美子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

紙風船ころがってゐる仏間かな

息を吹きかけ、打てばふわっと浮く身体的感覚と、身近な仏を祀っている部屋との対照の中に、受け継がれてきた生命が貫流している。落ちてきたら、もっと高く打ち上げようとする構図がその根本に窺うことができる。もっとしなやかに大らかに豊かに生きようとすることばが、明るく強く脈打っている。

田中俊廣
曳舟

【オリジナル句集】
句集/曳舟
著者/衛藤梢月
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

夏雲の島にかかりて小半日

平成十七年に句集『春の雪』を上梓して以来、引き続き『夏爐』誌上で古田紀一師の選を受けている。今後も、蕪城師から続く伝統の一端を守ってゆきたい。

「あとがき」より
烏瓜

【オリジナル句集】
句集/烏瓜
著者/竹鼻瑠璃男
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

烏瓜目鼻描かば考ならむ

『烏瓜』は、『雪量計』『つがる』『ななかまど』に続く第四句集である。 句集名は、『烏瓜』とした。烏瓜は、地球の重力に耐え抜き、これに抗して必死にしがみついて生きているその姿が、現在の己の心根に類似を感じて共感したからである。

「あとがき」より
梨花

【オリジナル句集】
句集/梨花
著者/矢萩 ゆたか
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

父母の開きし山地梨の花

月例俳句会や吟行会また、各種俳句大会に参加し二十余年が過ぎました。勉強するうちに、多数の俳友も出来、文芸はいかにあるべきか、人間の生き方、心の持ち方を考えさせられるようになりました。

「あとがき」より