
【ミューズ選書】
句集/砂の伽藍
著者/北澤星子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
陽炎やをなご一生明日さがす
陶芸作家と俳句作家、二足の草鞋と本人は言う。中途半端な生き方はしたくないとも言う。昭和・平成・令和を、自分の生き方「をなご」を自覚して確かな道を歩み続ける作家である。

【オリジナル句集】
句集/つむぐ
著者/宮﨑昭子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
秋扇開けば父の筆の跡
多くの縁ある人たちや大自然の中でこれまでの人生を生きてきた、否、生かされてきたと、題名の『つむぐ』には母のそんな想いが込められているのだと思う。そして子や孫は母の想いを、心を、人生を紡いで、今、生かされているのだ。

【オリジナル句集】
句集/石狩湾岸 三
著者/中村英史
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)
雪解了へ石狩大河澄みはじむ
「今生」が「戦争の生」だとしても、俳句生活は揺るがなかった。俳句が庶民の日常の実生活、実体験、実感動の表現である限り、揺らぐ筈がなかった。そこには、人間が、地球という自然から生れ、群れを作ることによってのみ生き延びた生物であり、本来的に人間性を保有し、俳句が戦争を拒否する側に常に在るという信頼があったからである。

【令和俳人叢書】
句集/恋教鳥
著者/江島照美
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
恋教鳥知らぬ前には戻られぬ
恋を知ったが百年目、もうおそれ以前には戻れないという。恋に限らず、知らなければ知らないで済んだものを、一旦知ったらもう以前には戻れないのが世の常。本句集には抒情的な流れが底流にある。「自己を客観視する冷静な目と柔らかな心」に裏付けられているのだと改めて思う。

【令和俳人叢書】
句集/一期一会
著者/山﨑淑加
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
桜満つ一期一会の島巡り
自然の事物・現象をしっかり見て変化をとらえて表現する、その過程の中で様々な驚きや発見があります。ちょうどレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』のように。これからも、美しいもの、未知なるもの、神秘的なものに目を見張る感性を磨き続けたいと思っています。

【ミューズ選書】
句集/雪降つて降つて
著者/鈴木久美子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
雪降つて降つて横手に祭来る
雪国に生まれ育った私にとって、雪は月や花よりも身近に感じられるものであった。いつの頃からか、私はふるさとの雪景色の句を多く作るようになっていた。雪祭吟行会を開催し、岡田日郎師を始め多くの「山火」の句友と共にふるさと吟行ができたことは、私の生涯の喜びである。